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“夢“に挑み続けろ!・成田緑夢のメッセージ(3月17日)
スノーボードは進行方向に対して後ろにあるのが“利き足“で、前側の”軸足“で方向を変える。練習中の事故で左膝下麻痺の障害を負った成田緑夢(ぐりむ)の場合、左足が”軸足“だ。つま先を上げる動作が出来ないとターンは困難だが、成田は左脚の膝下が動かせない。その代わりに彼は腰と体幹を鍛え上げ、腕や脚の位置でバランスを取ることでカバーしている。
「バンク」と呼ばれる傾斜面を滑るバンクドスラロームは、バンクに立てられた旗の外側をターンする新種目。...
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スノーボードは進行方向に対して後ろにあるのが“利き足“で、前側の”軸足“で方向を変える。練習中の事故で左膝下麻痺の障害を負った成田緑夢(ぐりむ)の場合、左足が”軸足“だ。つま先を上げる動作が出来ないとターンは困難だが、成田は左脚の膝下が動かせない。その代わりに彼は腰と体幹を鍛え上げ、腕や脚の位置でバランスを取ることでカバーしている。
「バンク」と呼ばれる傾斜面を滑るバンクドスラロームは、バンクに立てられた旗の外側をターンする新種目。如何に効率的に回り切れるかが勝負のカギとなる。成田は昨シーズンのワールドカップ、この種目で4度の優勝を飾った。3本滑ったなかのベストタイムで順位を争うが、通常は1本目が最も良い記録が出ることが多いという。だが、今回の平昌パラリンピックでは「きょうは異例のレースだった」と成田が語った雪のちらつくコンディションのなか、各選手が回を追うごとにベストを更新してきた。
一番滑走の成田は1本目でトップに立つ。すると、2本目、3本目でさらにタイムを縮めていき、最後まで一度も首位を譲ることなく優勝を決めた。「平昌の目標は常に“挑戦”と言ってきて、一つとして同じランはしなかったので。全部挑戦の一本で全部ベストを更新したので完璧かなと思います」優勝後のインタビューで語った通り、挑み続けて勝ち取った金メダルだった。
初出場のパラリンピックでスノーボードクロスの銅に続くメダルを手にした成田。「夢・感動・希望・勇気を与える人になりたい」が彼の信条である。今後も新たな目標へ挑み続けるその軌跡は、きっと多くの人の心へと届くことだろう。
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W杯へ向け最後の欧州遠征・23人に残るのは(3月16日)
開幕まで残り90日を切ったFIFAワールドカップ・ロシア大会。「私の頭の中にはかなり沢山の準備がある」日本代表・ハリルホジッチ監督が大会前最後のヨーロッパ遠征メンバー26人の発表記者会見を行った。
注目は半年ぶりに代表復帰となった本田圭佑だ。去年9月以降、代表に招集されていなかったが、メキシコリーグ・パチューカでは今年に入り11試合で4ゴール5アシストをマーク。本来の調子を取り戻してきており、ファンタジスタ復活に期待がかかる。...
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開幕まで残り90日を切ったFIFAワールドカップ・ロシア大会。「私の頭の中にはかなり沢山の準備がある」日本代表・ハリルホジッチ監督が大会前最後のヨーロッパ遠征メンバー26人の発表記者会見を行った。
注目は半年ぶりに代表復帰となった本田圭佑だ。去年9月以降、代表に招集されていなかったが、メキシコリーグ・パチューカでは今年に入り11試合で4ゴール5アシストをマーク。本来の調子を取り戻してきており、ファンタジスタ復活に期待がかかる。
唯一の代表初招集となったのはFWの中島翔哉(ポルティモネンセSC)。現在ポルトガル1部でプレーする中島は今シーズン9ゴール6アシスト。所属チームでは連続して先発メンバーに入り、ドリブル突破力に高い評価を得ている。ハリル監督からも「これほど俊敏で爆発的なスピードがある選手は日本にはなかなかいない」と太鼓判を押す。
日本代表は23日にマリ代表と親善試合、27日にはキリンチャレンジカップでウクライナ代表と対戦する予定。いずれも本大会で対戦するセネガルとポーランドを想定した試合だ。指揮官がいかなる采配を振るうか注目したい。
W杯に臨む代表メンバー23人の最終発表は5月31日になる見通し。26人には結果が問われる遠征となる。また、今回メンバーから外れた最終予選で活躍してきた浅野拓磨や井手口陽介、故障で選考を外れた吉田麻耶らも復帰を狙い最後のアピールをしたいところだ。代表の椅子をかけた最後の厳しい戦いが始まる。
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20年ぶり快挙!村岡桃佳4つ目のメダルは金(3月15日)
平昌パラリンピックで日本選手のメダルラッシュが続いている。14日、選手団の旗手を務めるアルペンスキーの村岡桃佳が、女子大回転(座位)で悲願の金メダルに輝いた。村岡はすでに滑降で銀、スーパー大回転とスーパー複合で銅となっており、ここまで出場した4種目全てでメダル獲得となった。パラリンピック日本女子選手の金メダルはトリノ大会以来12年ぶりだ。
スーパー複合座位で3位となり3つ目のメダルを獲得した際には、「まだ修行が足りないぞ、という銅メダルです」とはにかんだ21歳。...
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平昌パラリンピックで日本選手のメダルラッシュが続いている。14日、選手団の旗手を務めるアルペンスキーの村岡桃佳が、女子大回転(座位)で悲願の金メダルに輝いた。村岡はすでに滑降で銀、スーパー大回転とスーパー複合で銅となっており、ここまで出場した4種目全てでメダル獲得となった。パラリンピック日本女子選手の金メダルはトリノ大会以来12年ぶりだ。
スーパー複合座位で3位となり3つ目のメダルを獲得した際には、「まだ修行が足りないぞ、という銅メダルです」とはにかんだ21歳。悪天候で日程が繰り上げとなった大回転の1回目でトップに立った。「自分らしく攻めていって金メダルか、もしくはこけてサヨナラするか」彼女の選択は自分らしい果敢な攻め続けるスキーだった。2位に2.71秒差をつける圧巻の滑りでゴール。日本選手のアルペンスキー史上1大会最多4つ目のメダルで遂に頂点をつかんだ。
1大会で金・銀・銅獲得は長野大会で同じアルペンスキー(座位)の大日方邦子が達成して以来20年ぶりの快挙。そして21歳での金メダルは冬季大会日本人選手で最年少の記録だ。「4種目全部メダルが獲得できて、3つ色のメダルが今日やっとそろった。最終日も表彰台目指して精一杯努力していきたい(村岡)」残る5種目目のメダル獲得に向けて意気は高い。
この日は6大会連続出場の新田佳浩(クロスカントリースキー)も1.5キロスプリントクラシカル(立位)で銀を獲得。日本のメダル数はソチを超える7個となった。長野大会では実に41個ものメダルを獲得した日本。冬季パラ競技大国復活に向け弾みとなることを期待したい。
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清宮幸太郎、緊急入院・心配される病状は?…(3月14日)
いよいよ今月30日に開幕するプロ野球。札幌ドームで行われる日本ハムファイターズの開幕戦では、平昌五輪スピードスケート女子で2つの金メダルを獲得した地元・北海道幕別町出身の高木菜那が始球式を務めることが明らかになった。栗山監督としては、あの世界の強豪をかわす巧みな滑りを見せたマススケートにあやかり、ペナントレースを制したいところだろう。
そのファイターズのビッグルーキー・清宮幸太郎の開幕戦出場が絶望的な状況となった。...
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いよいよ今月30日に開幕するプロ野球。札幌ドームで行われる日本ハムファイターズの開幕戦では、平昌五輪スピードスケート女子で2つの金メダルを獲得した地元・北海道幕別町出身の高木菜那が始球式を務めることが明らかになった。栗山監督としては、あの世界の強豪をかわす巧みな滑りを見せたマススケートにあやかり、ペナントレースを制したいところだろう。
そのファイターズのビッグルーキー・清宮幸太郎の開幕戦出場が絶望的な状況となった。13日、ファイターズは清宮が都内の病院に入院したと発表。腹腔内の一部に炎症がみられる『限局性腹膜炎』を発症したとのことだ。数日前から腹部の異常などの体調不良を訴え、一昨日夜に遠征先の広島から緊急帰京していた。今後は15日まで点滴治療などを受けて経過を観察するという。栗山監督は「選手たちが苦しむことになるのは監督の責任」と反省の弁を述べた。
アリゾナの一軍キャンプにも帯同するなど今年の新人選手で最も大きな注目を集めていた清宮。しかしここまでオープン戦7試合で19打席ノーヒットと結果が出せずに苦しんでいた。入団後から清宮には一挙手一投足にマスコミが大挙して押しかけた。初めての入寮時には「悪いことをした訳でもないのに何でこんなにカメラが…」と困惑を隠せないでいたのが印象的だった。先月の沖縄キャンプ中にも急性胃腸炎でダウンしており、体調の異変にもなかなか申し出ることが出来ずに我慢していたのかもしれない。
大物ルーキーとはいえ、まだまだ19歳の若者。球界もメディアもあまり重圧を与え過ぎないように気遣う寛容さも必要なのではないだろうか。
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平野歩夢と成田緑夢、二つの雪辱ドリーム実現(3月13日)
海外から日本のトップスノーボーダーたちの活躍が連続で飛び込んできた。平昌五輪で二大会連続となるハーフパイプの銀メダルを獲得した平野歩夢が、スノーボードUSオープンに参戦し見事初優勝を果たした。2位には片山來夢が入り、日本人の1・2フィニッシュを決めた。
平野にとってこの大会は因縁の場所。一年前は着地で転倒し、左ひざ靭帯と肝臓損傷の選手生命を脅かすほどの重傷を負った。今回その原因となった大技「フロントダブルサイドダブルコーク1410」(縦2回転+横4回転)にチャレンジ。...
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海外から日本のトップスノーボーダーたちの活躍が連続で飛び込んできた。平昌五輪で二大会連続となるハーフパイプの銀メダルを獲得した平野歩夢が、スノーボードUSオープンに参戦し見事初優勝を果たした。2位には片山來夢が入り、日本人の1・2フィニッシュを決めた。
平野にとってこの大会は因縁の場所。一年前は着地で転倒し、左ひざ靭帯と肝臓損傷の選手生命を脅かすほどの重傷を負った。今回その原因となった大技「フロントダブルサイドダブルコーク1410」(縦2回転+横4回転)にチャレンジ。これを完璧に決めコロラドの会場のファンを熱狂させた。「去年あんな思いをしたから…晴らせた感じですね」忌まわしい記憶を払拭させる最高のジャンプ。今回平昌「金」の王者S・ホワイトは参戦していなかったものの、大きな自信を手に入れたことは確かだ。女子ハーフパイプでも松本遥奈がフロントサイド1080を成功させ3位と日本勢の活躍が目立った。
そして、平昌パラリンピックでも日本勢の活躍が止まらない。成田三兄妹の弟・成田緑夢は12日のクロスLL2(下肢障害)に出場。予選1位通過し、勝てばメダルが確定する準決勝でも好スタート。しかし中盤で転倒してしまい惜しくも敗れ3位決定戦に回ると、これをしっかりと滑り切り、銅メダルを獲得。パラリンピックのスノーボード競技史上初めてのメダルを日本にもたらした。スノボの日本代表として将来を嘱望されていた2013年に練習中の事故で左足の神経麻痺に。そこから再び立ち上がり、白銀を駆け続けて掴んだ栄冠だ。平野と成田。不屈の魂を持った二人のスノーボーダーは、夢を諦めず歓喜のゲレンデに帰ってきたのだった。
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