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日本アジア杯決勝へ・終了間際には一触即発も(1月29日)
「このアジアカップ一番の試合が出来たので自信になります。しっかり切り替えて次の試合に臨みます(大迫勇也)」5試合ぶりの先発出場で2ゴール。やっぱり大迫は“ハンパ”なかった。
AFCアジアカップ2019準決勝第一試合。日本はFIFAランクアジア最上位(29位)のイランを相手に迎えた。イランはこの6年もの間アジアでは39戦無敗、しかも今大会ここまで無失点という鉄壁の守備を誇っている。過去の対戦成績では日本の5勝5分け6敗と負け越している難敵だ。...
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「このアジアカップ一番の試合が出来たので自信になります。しっかり切り替えて次の試合に臨みます(大迫勇也)」5試合ぶりの先発出場で2ゴール。やっぱり大迫は“ハンパ”なかった。
AFCアジアカップ2019準決勝第一試合。日本はFIFAランクアジア最上位(29位)のイランを相手に迎えた。イランはこの6年もの間アジアでは39戦無敗、しかも今大会ここまで無失点という鉄壁の守備を誇っている。過去の対戦成績では日本の5勝5分け6敗と負け越している難敵だ。警戒すべきはその驚異的なロングスロー。GKアリレザ・ビランヴァンドはなんと70m先の前線まで投げ込む強肩を誇る。高く放り込んで、「イランのメッシ」の異名を誇る1トップのサルダル・アズムンが合わせる攻撃パターンはまさに脅威だ。前半16分には日本のパスミスからボールを奪うと一気にゴール前に攻めかかり、吉田の股を抜いてシュート。これを権田が必死で足を伸ばして防いだ。後半22分にもセットプレーからゴールを脅かされるがファインセーブ。苦しい展開が続いた。
重苦しい展開を突破したのは南野拓実だった。ゴール前で倒されながらも再びボールを追いかけセンタリング。これに大迫が頭で合わせ、イランから初のゴールを奪った。11分後には再び大迫がPKを決め突き放し、ATに原口元気の駄目押し弾で試合を決めた。その直後、アズムンがボールと全く無関係の位置で大迫の足を踏みつけ転倒させ、両チーム一触即発のムードとなったがそこで試合終了。試合後、アズムンは自身のインスタグラムで謝罪。大迫に大事が無かったのは何よりだったが残念な行為だった。
いよいよアジア王座奪還まであと一つに迫った森保JAPAN。是非とも2大会ぶり最多5度目の栄冠を掴みとってほしい。決勝で待ち受けるのは開催国UAEとカタールの勝者だ。
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遅咲きの大輪の花・玉鷲、その愛される人柄(1月28日)
横綱・稀勢の里の引退という大きな節目となった大相撲一月場所が千秋楽を終えた。三横綱一大関が休場のなか、平成最後となる東京場所の賜杯を手にしたのは関脇・玉鷲だった。34歳2か月での初優勝は史上二番目に遅い記録となる。平成16年の初土俵からこれまで一度も休場したことのないモンゴル出身の玉鷲。誰からも愛される彼の人柄について少しご披瀝したい。
彼は元々の来日のきっかけはスカウトされてではなく、ホテルマンを目指して勉強していたという変わり種である。...
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横綱・稀勢の里の引退という大きな節目となった大相撲一月場所が千秋楽を終えた。三横綱一大関が休場のなか、平成最後となる東京場所の賜杯を手にしたのは関脇・玉鷲だった。34歳2か月での初優勝は史上二番目に遅い記録となる。平成16年の初土俵からこれまで一度も休場したことのないモンゴル出身の玉鷲。誰からも愛される彼の人柄について少しご披瀝したい。
彼は元々の来日のきっかけはスカウトされてではなく、ホテルマンを目指して勉強していたという変わり種である。印象的なのが格闘家の桜庭和志とよく似ている人懐っこい笑顔。殊勲インタビューなどに応じる際は屈託のない笑顔を絶やさず、とても温和な人柄を感じされる。大変悪戯好きで巡業先などではほかの部屋の力士とも大変仲がいいことでも知られる。また、189cm170kgの堂々とした体格ながら、手先が器用でパッチ―ワークはプロ並み。クッキー作りも得意だ。一方、被災地などでのファンサービスにも非常に熱心で、九州場所の際に所属する片男波部屋が宿舎を構える朝倉市が九州北部豪雨で甚大な被害を受けた際も被災した住民らと交流を深め、大きな人気を集めている。
非常に稽古熱心で、大きな故障もなく現役1位の連続出場1151回の土俵を務めてきた。同じ二所ノ関一門の連合稽古では、よく稀勢の里の胸を借りて稽古に励んでいた。そんな真面目なところも好感が持てる力士だ。その目標としていた横綱を上回るスロー優勝を果たした玉鷲。優勝を決めたこの日に第二子の男の子を授かるというおめでたも重なった。まだまだ上を目指せるはず。大関を目指して、またあの優しい笑顔をもっと見せてほしい。
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テニス界に新時代!!大坂なおみGS連覇を達成(1月27日)
連日猛暑が続いていたメルボルンパークも第3セットの終盤には小雨が舞っていた。長い闘いの終止符を打った瞬間、大坂なおみはしゃがみ込むと万感の思いをこらえるように顔を伏せた。
テニス全豪オープン・女子シングルス決勝は第1セットからタイブレーク。これを大坂が競り合いの末7-6で奪う。だが、それは魂を削るような闘いのまだ序章に過ぎなかった。第2セットは両者の意地と意地のぶつかり合い。試合は互いにブレイクゲームを繰り返す激しい展開になった。...
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連日猛暑が続いていたメルボルンパークも第3セットの終盤には小雨が舞っていた。長い闘いの終止符を打った瞬間、大坂なおみはしゃがみ込むと万感の思いをこらえるように顔を伏せた。
テニス全豪オープン・女子シングルス決勝は第1セットからタイブレーク。これを大坂が競り合いの末7-6で奪う。だが、それは魂を削るような闘いのまだ序章に過ぎなかった。第2セットは両者の意地と意地のぶつかり合い。試合は互いにブレイクゲームを繰り返す激しい展開になった。第8ゲーム終了時点で5-3と大阪がリード。第9ゲームで3度もチャンピオンシップポイントを迎えるが、ここでクビトバが執念の粘りを発揮する。0-40の土壇場から大坂の攻撃をことごとく跳ね除けて、あと一本を取らせない。最後は大坂が自身のサービスゲームでダブルフォルト。セットを取り返した瞬間クビトバは雄叫びを上げた。まだまだ終わらない死闘は最終第3セットへと続いていく。
栄冠の直ぐ近くまで手を伸ばしながら、ほんのわずか届かなかった第2セット。大坂は終盤では苛立ちを隠せない場面も見られた。しかし、最終セットでは苦しい展開にも感情をあらわにすることを封印し、冷静にゲームを運んでいく。そしてついに歓喜の瞬間が。第10ゲーム、最初のチャンピオンシップポイントから54分後。サービスエースを決めた瞬間、大坂の二大会連続グランドスラム制覇が決まった。(GS初優勝から連覇を達成したのは史上6人目の快挙)
今回の優勝で男女通じてアジア人初となる世界ランク1位が確実になったこの新女王はまだ21歳。幕開けした“大坂時代”がどんな新たな歴史を見せてくれるか、期待に胸が高鳴る。
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サッカーアジア杯・日本、2大会ぶり4強進出(1月25日)
VARに泣きVARに笑う。まさにそんな一戦だった。サッカーAFCアジアカップ準々決勝で日本の森保JAPANは、昨年のU-23アジア選手権準優勝のベトナムと対戦。1-0で勝利し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
臀部の痛みで3試合欠場中のエース・大迫勇也はスタメンから外れ、森保監督は北川航也が1トップに入る布陣を選択。立ち上がり攻め込まれる場面が続きヒヤリとさせられたが、前半24分にコーナーキックのチャンスからキャプテン吉田麻也が頭で合わせ先制ゴール!…かと思われたが、ここで準々決勝から導入されたVAR(ビデオアシスタントレフリー)での検証に。...
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VARに泣きVARに笑う。まさにそんな一戦だった。サッカーAFCアジアカップ準々決勝で日本の森保JAPANは、昨年のU-23アジア選手権準優勝のベトナムと対戦。1-0で勝利し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
臀部の痛みで3試合欠場中のエース・大迫勇也はスタメンから外れ、森保監督は北川航也が1トップに入る布陣を選択。立ち上がり攻め込まれる場面が続きヒヤリとさせられたが、前半24分にコーナーキックのチャンスからキャプテン吉田麻也が頭で合わせ先制ゴール!…かと思われたが、ここで準々決勝から導入されたVAR(ビデオアシスタントレフリー)での検証に。結果、吉田のハンドが確認され先制点は幻となってしまい、前半を0-0で終える。そして、後半8分。堂安律がペナルティーエリア内で倒されると、ここで再びレフリーがVAR検証を要求。今度はベトナム側のファールが認められ、堂安が冷静にPKを決める。結局これが決勝点となった。「やってやったぞという気持ちの方が大きかった(堂安)」。余談だが「ドウアン」という名前はベトナムでよく使われている人名なのだという。昨晩のサッカーアジア杯を応援していたベトナム国民の間には若き日本人ストラーカー「堂安」の名が刻み込まれた事だろう。
今大会GSから5試合連続で1点差勝利の森保JAPAN。際どい試合の連続だが、思い返せば2戦目のオマーン戦では、長友の“神の手”ゴールもあった。もしあの試合もVARがあれば得点は取り消されていた訳だが、日本は幸運も味方につけた。これもサッカーの醍醐味だ。いよいよ次は準決勝。日本の相手はイランに決定した。栄冠奪還まであと勝利2つだ。
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強行出場の御嶽海・35年ぶりの三横綱撃破!(1月24日)
「前に出ることしか考えていませんでした」その言葉が示す通り、正に“電車道”の相撲だった。六日目の取組で左膝を痛めて途中休場していた小結・御嶽海が五日ぶりに再出場。いきなり結びの一番で全勝の横綱・白鵬と対戦した。この日館内の人気投票で懸賞をかける「森永賞」はこの一番に決定。ボルテージは最高潮に高まっていたのだが、御嶽海の圧勝を予想した人はほとんどいなかったのではないだろうか。
だが立合いから鋭く踏み込んだ御嶽海はそのまま一気に横綱を白房下まで押し込んでみせた。...
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「前に出ることしか考えていませんでした」その言葉が示す通り、正に“電車道”の相撲だった。六日目の取組で左膝を痛めて途中休場していた小結・御嶽海が五日ぶりに再出場。いきなり結びの一番で全勝の横綱・白鵬と対戦した。この日館内の人気投票で懸賞をかける「森永賞」はこの一番に決定。ボルテージは最高潮に高まっていたのだが、御嶽海の圧勝を予想した人はほとんどいなかったのではないだろうか。
だが立合いから鋭く踏み込んだ御嶽海はそのまま一気に横綱を白房下まで押し込んでみせた。三横綱すべてを倒したのは1984年の大乃国以来の快挙。また関脇以下の力士が休場から再出場して横綱に勝利したのは67年ぶりのことだった。これで6勝2敗3休。あと二番白星を積み増せば勝ち越しで三役の地位が保証される。勝ち越しとなれば通常は殊勲賞候補の筆頭となるはずだが、実はこれまで場所を皆勤しなかった力士の三賞受賞というのは前例がない。気の早い話だが、どのような評価となるか注目である。
その一方で、押し出した直後に御嶽海が左脚を浮かせて顔を歪めていたのが気がかり。やはり2週間の療養が必要と診断さたれ負傷箇所の状態は厳しいと見える。花道を引き揚げる際には付け人の方を借りて歩かざるを得なかった。左脚の状態を尋ねられた際、一瞬間を置いて「大丈夫です」と答えていたが、無理をしているのではないか心配である。この日も前日の取組で重傷を負った千代の国、琴勇輝が休場に追い込まれた。ともに古傷のある脚の大けがで長期休場は免れそうにない。前回の記事でも書いたが、本場所取組での負傷については公傷制度を復活して、せめて一場所は番付を保全するべきではないだろうか。看板横綱が引退したいま、新たな人材を失うことがあっては相撲人気にも大きな影響が出るだろう。協会の対応に期待したい。
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