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美しき“野獣“松本薫引退・次の夢へ向かって(2月8日)
「私にとっての柔道は“教育柔道”なんだなと思います」7日、ロンドンオリンピック柔道57kg級金メダルの松本薫が引退会見を行った。競技人生を振り返ってという質問に対する第一声が冒頭の言葉だ。これまでアスリートはその競技が好きでなければいけないという洗脳があったという彼女。しかし、柔道は好き嫌いを超えた存在で、自身をここまで成長させたと「目標」「夢」であったと改めて認識したという。
松本の代名詞は野性味あふれるその闘争心。...
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「私にとっての柔道は“教育柔道”なんだなと思います」7日、ロンドンオリンピック柔道57kg級金メダルの松本薫が引退会見を行った。競技人生を振り返ってという質問に対する第一声が冒頭の言葉だ。これまでアスリートはその競技が好きでなければいけないという洗脳があったという彼女。しかし、柔道は好き嫌いを超えた存在で、自身をここまで成長させたと「目標」「夢」であったと改めて認識したという。
松本の代名詞は野性味あふれるその闘争心。ロンドンでは試合場に向かう眼光鋭い形相から“野獣”の異名を取った。リオで銅メダルを獲得後に結婚。2017年に女の子を出産し1年の休養を経て実戦復帰した。2020東京五輪を目指す姿はかつて“ママでも金”の言葉を残した谷亮子を彷彿とさせたが、代表選考のかかった去年11月の大会で初戦敗退。引退を決意した。会見では「今はスッキリして次の人生に向かって楽しみにしています」と語った。
次なる「目標」に挙げたものは意外な「夢」。何と都内にアイスクリームの店をオープンさせるのだという。商品開発にも携わり翌週のオープン予定と明かした。意外な目標の発表に会場も和やかなムードが広がった。だが、その思いにはアスリートらしい体験に即した分析があるようだ。「減量するとどうしても体の水分が抜けて熱くなるのでアイスクリームをみんな食べる。その時に毎日食べられるアイスクリームが欲しいなとずっと思っていた」アイスはロンドン大会直後に食べたいと明かしたほどの大好物。今後は純粋に好きなものを極めることに向け邁進することとなる。そこでは野獣の眼光とは異なる、その優しい微笑みが良く似合うことだろう。
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春季キャンプ第1クール終了・新人たちの挑戦(2月7日)
プロ野球の春季キャンプも第1クールが終了。期待の新人ルーキーたちは初めて経験する厳しいプロの洗礼に戸惑いつつも、取り残されないよう懸命に喰らいついている。注目の新人たちの動向をピックアップしてみよう。
今年一番のゴールデンルーキーと言えばドラゴンズの根尾昂。新人寮入りした際にはテレビなどの娯楽品は一切持ち込まず、大きな私物はバランスボールと空気清浄機のみ。「公式野球規則」と「野球協約」を持参して熟読するなど、その文武両道ぶりが話題となったが、キャンプ直前の下肢肉離れで2軍スタート。...
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プロ野球の春季キャンプも第1クールが終了。期待の新人ルーキーたちは初めて経験する厳しいプロの洗礼に戸惑いつつも、取り残されないよう懸命に喰らいついている。注目の新人たちの動向をピックアップしてみよう。
今年一番のゴールデンルーキーと言えばドラゴンズの根尾昂。新人寮入りした際にはテレビなどの娯楽品は一切持ち込まず、大きな私物はバランスボールと空気清浄機のみ。「公式野球規則」と「野球協約」を持参して熟読するなど、その文武両道ぶりが話題となったが、キャンプ直前の下肢肉離れで2軍スタート。回復は順調のようで、終盤には去年引退したばかりの荒木雅博2軍内野守備走塁コーチからノックを受け、軽快な動きを見せていた。「しっかり自分のできることに集中して取り組めたので充実はしていたかなと思います」と冷静に自身を分析している。
一方、大阪桐蔭のチームメイト・藤原恭大もマリーンズの石垣島キャンプに参加中。木製バットへの適応にやや手こずっているようだ。井口監督は「自分の形というものをどんどん実戦の中でつかんで欲しい」と成長に期待を寄せる。
マスコミ大注目の吉田輝星。ファイターズ2軍キャンプ地・国頭村はあまりの吉田人気に警備員を3倍に増やして対応中だ。甲子園で投げ合った柿木蓮(大阪桐蔭)と並んでブルペン入りし、一軍昇格に向け競い合っている。お互いにライバルの存在が良い刺激になっているようだ。
一方、新天地で球春を迎えるベテラン選手も慣れない環境のなかトレーニングに励む。炭谷銀仁朗の人的補償でライオンズに移籍した内海哲也は6日、G時代の指揮官・高橋由伸前監督の訪問を受け、笑顔の再会を果たした。内海は「ジャイアンツ以上にすごい競争になるというのは感じている」と気を引き締める。36歳の“新人“左腕は復活を期して16年目のシーズンを迎える。
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羽生も小平もここから…全国中学スケート大会(2月6日)
トップスケーターへの登竜門・全国中学校スケート大会が5日まで長野市(ビッグハット・エムウェーブ)で行われた。女子フィギュアスケートには女優としても活躍する本田望結(関大中)が登場。大きな注目を集めた。
長女の本田真凜を筆頭にフィギュアスケーターの一家に育った本田望結。今年の全中大会では惜しくも入賞は逃したものの9位に入り、昨年の14位から順位を上げた。優勝はフリーで1位となった15歳の住吉りをん(原宿外苑)が逆転で初の栄冠。...
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トップスケーターへの登竜門・全国中学校スケート大会が5日まで長野市(ビッグハット・エムウェーブ)で行われた。女子フィギュアスケートには女優としても活躍する本田望結(関大中)が登場。大きな注目を集めた。
長女の本田真凜を筆頭にフィギュアスケーターの一家に育った本田望結。今年の全中大会では惜しくも入賞は逃したものの9位に入り、昨年の14位から順位を上げた。優勝はフリーで1位となった15歳の住吉りをん(原宿外苑)が逆転で初の栄冠。昨年はSPのジャンプミスでフリーに進むことが出来なかったが、「昨年の悔しさを晴らせてよかった」と喜びを溢れさせた。
男子の注目は羽生結弦2世と呼ばれる佐藤駿(埼玉栄中)。羽生と同じ仙台市の出身で、幼少期からアイスリンク仙台で練習を重ねた。昨年の全日本ジュニアでは4回転トウループに挑戦。羽生よりも1年早く成功させているが、この日も冒頭でチャレンジ。手を付くミスはあったものの「しっかりと自分の満足いく演技ができたので良かった」と安定した滑りで初優勝を飾った。6日はちょうど15歳の誕生日。将来の目標は「オリンピック優勝」と力強く語る。
一方、エムウェーブで行われたスピードスケートでは井出雄斗(南牧中)が男子3000mと1500mの二冠を達成。学校対抗も制し優勝に花を添えた。まだ日本勢が世界大会でメダルを獲得していないこの中距離での活躍を期待したいところだ。今大会のポスターには歴代優勝者である羽生結弦と小平奈緒からのメッセージも添えられていた。2022北京に向けて新たな世代の成長が楽しみだ。
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「鳥人」ニッカネン逝去・伝説を継げ、日本のジャンパーたち(2月5日)
1980年代、スキージャンプで圧倒的な強さを誇ったジャンパーがいた。サラエボとカルガリー、2つの五輪で合計4個の金メダルに輝き、世界選手権でも5度の優勝。フィンランドが生んだ国民的英雄、マッチ・ニッカネンは“鳥人”の異名で世界の空を席巻した。
国際スキー連盟は4日、ニッカネンの訃報を公式サイトで発表。死因は明らかにされていないが、まだ55歳という若さだった。「小さい頃からの憧れのヒーローが亡くなるのは非常に寂しいです。...
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1980年代、スキージャンプで圧倒的な強さを誇ったジャンパーがいた。サラエボとカルガリー、2つの五輪で合計4個の金メダルに輝き、世界選手権でも5度の優勝。フィンランドが生んだ国民的英雄、マッチ・ニッカネンは“鳥人”の異名で世界の空を席巻した。
国際スキー連盟は4日、ニッカネンの訃報を公式サイトで発表。死因は明らかにされていないが、まだ55歳という若さだった。「小さい頃からの憧れのヒーローが亡くなるのは非常に寂しいです。」現在ヨーロッパでW杯参戦中の葛西紀明は自身のブログで心境を語った。2000年代以降のニッカネンは飲酒によるトラブルでたびたび世間を騒がせた。06年には夫人へのDVで逮捕され服役している。日本のレジェンドは「選手を引退してから色んな凄まじい人生だったと思いますが、僕の中では永遠に憧れのヒーローです。」と追悼の言葉を送った。
ニッカネンのW杯通算46勝は2013年にオーストリアのシュリーレンツァウアーに抜かれるまで世界最多勝利数であった。そして、その記録を昨シーズン塗り替えたのが日本の高梨沙羅だ。55勝目を挙げた昨年3月以来優勝から遠ざかっているが、3日オーストリアで行われた第13戦では久々に2位に入った。2本とも会心のジャンプに久々のガッツポーズも飛び出した高梨。「今はまだ試行錯誤、アプローチをしている段階」としながらも復調への手応えを掴みつつあるようだ。大会後半戦に向けて今季6勝と圧倒的な強さを誇る女王・ルンビに挑む。
現在、日本ジャンプ陣では小林陵侑が絶好調。今シーズン初優勝からすでに10勝目を挙げ、原田雅彦を抜き日本歴代3位の通算勝利数に達している。今月20日からはいよいよ2年に一度の世界選手権が開幕する(オーストリア・ゼーフェルト)。「現時点では99%くらい。良い出来だと思っている(小林)」日の丸飛行隊の新たな“鳥人伝説”の誕生に期待したい。
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例年恒例節分の豆まき・スポーツ界の福男たち(2月4日)
3日、各地で行われた新春の節分イベント。今年は日曜日ということもあり多くの参拝客が寺社に詰めかけたようだ。スポーツ界からも人気者が参加し、一年の福を願って豆をまいた。
国内最大級6万人の参拝客が訪れる成田市・成田山新勝寺の節分会は大相撲の関取衆が参加することで有名だ。今年も横綱・白鵬が小結・御嶽海や人気力士の遠藤らと出席した。なお、引退表明した稀勢の里は不参加で、一人横綱での豆まきとなった。...
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3日、各地で行われた新春の節分イベント。今年は日曜日ということもあり多くの参拝客が寺社に詰めかけたようだ。スポーツ界からも人気者が参加し、一年の福を願って豆をまいた。
国内最大級6万人の参拝客が訪れる成田市・成田山新勝寺の節分会は大相撲の関取衆が参加することで有名だ。今年も横綱・白鵬が小結・御嶽海や人気力士の遠藤らと出席した。なお、引退表明した稀勢の里は不参加で、一人横綱での豆まきとなった。また、一月場所で初優勝を果たした玉鷲は東京都八王子市の高尾山薬王院で豆まき。ファンから大きな声援を集めていた。
一方、キャンプインしたプロ野球では選手らがキャンプ地で豆まきのパフォーマンスを披露。中日ドラゴンズは沖縄・北谷で松坂大輔ら3選手が球団マスコットのドアラに豆をぶつけたが反撃されるという爆笑の鬼退治となった。同じく沖縄の宜野湾でキャンプ中のDeNAベイスターズはソトとロペスの両外国人が鬼に扮し、「鬼はソト、福は内」の掛け声で報道陣に豆を投げた。昨年41本塁打を誇るソトは今季も他球団にとって手ごわい“青鬼“となりそうだ。
昨季日本一のソフトバンクホークスは宮崎でキャンプ中。生目の杜運動公園で行われたイベントには今年も工藤公康監督らが参加し、恒例となっている必勝祈願の「恵方巻き」と「餅まき」でファンと交流した。宮崎米“にこまる”に宮崎牛と宮崎産キュウリで作られた特大恵方巻きをほおばった工藤監督は「日本一をもう1頂(いっちょう)」と色紙にしたため連覇を誓った。災厄を祓い、列島に福を呼ぶ平成最後の節分会。スポーツ界にとっても良い年となりますように。
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