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菊池雄星MLB初キャンプイン・後輩大谷翔平も(2月14日)
「短いという話は聞いていましたけど、実際やってみると『もう終わるんだ?』と」初体験のメジャーキャンプイン。菊池雄星は1時間余で終了した初日練習に驚いた様子で感想を語った。
今シーズンからシアトル・マリナーズに移籍した菊池雄星。背番号「18」は昨年までマリナーズで岩隈久志が7年間つけていたものを引き継ぐ格好となった。アリゾナでのキャンプ初日では、軽快に守備練習を行ったほかランニングなど軽めの調整。...
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「短いという話は聞いていましたけど、実際やってみると『もう終わるんだ?』と」初体験のメジャーキャンプイン。菊池雄星は1時間余で終了した初日練習に驚いた様子で感想を語った。
今シーズンからシアトル・マリナーズに移籍した菊池雄星。背番号「18」は昨年までマリナーズで岩隈久志が7年間つけていたものを引き継ぐ格好となった。アリゾナでのキャンプ初日では、軽快に守備練習を行ったほかランニングなど軽めの調整。キャッチボールの相手はキャンプ初参加の若手選手だったが、チームメイトと通訳を通さずにコミュニケーションをとるなど、早速チームに溶け込もうとする様子が見えた。渡米前から英会話の特訓を行っていた成果は上々のようだ。
キャンプ2日目には初めてブルペン入り。変化球も交えながら37球を投げ込んだ。TV局の取材によると菊池は渡米する際に母校・花巻東の同級生たちが作ってくれたという野球部のスローガン入りのTシャツを持参しているという。
その花巻東の後輩であるエンジェルスの大谷翔平もキャンプイン。右肘のトミージョン手術の影響で今シーズンは野手に専念することになる。打者・大谷の復帰時期はオースマス監督によると「上手くいけば5月ごろの見通し」のようだ。
ちなみに菊池のチーム内での愛称は「ユウセイ」になったらしい。英語で発音すると「You Say!」とも聞こえる。昨季新人王を獲得し、アメリカ全土を魅了した大谷翔平の「SHO-TIME」のように、「You Say!」のフレーズもメジャーで人気になるかもしれない。
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白血病を告白の池江璃花子・高まるエールの声(2月13日)
いまから3年前の2016年春。リオ五輪出場が決まった池江璃花子のインタビュー記事がここにある。高校生になったばかりの池江はようやく学校生活にも慣れてきたと話し、新しくできた友人たちと「スナップチャットにはまっている」と笑っている姿はごく普通の15歳の女子高校生だった。
中学時代から日本記録を更新した池江。日本勢最多7種目に出場したリオ五輪後はさらに進化を遂げる。次々に日本新記録を量産し、“スーパー女子高生”の名をほしいままにした。...
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いまから3年前の2016年春。リオ五輪出場が決まった池江璃花子のインタビュー記事がここにある。高校生になったばかりの池江はようやく学校生活にも慣れてきたと話し、新しくできた友人たちと「スナップチャットにはまっている」と笑っている姿はごく普通の15歳の女子高校生だった。
中学時代から日本記録を更新した池江。日本勢最多7種目に出場したリオ五輪後はさらに進化を遂げる。次々に日本新記録を量産し、“スーパー女子高生”の名をほしいままにした。2年生に進級した4月には日本選手権でエントリーした種目全てで優勝を果たし史上初の「5冠」を達成。最終学年となる昨年度は8月のパンパシ水泳2018に出場し、100mバタフライで56秒08の大会新記録をマーク。ついに主要国際大会で世界の頂点に立った。その直後休む間もなくジャカルタアジア大会へ転戦し自由形、バタフライのほかメドレーリレーなどを制覇。アジア大会で日本人初となる6冠に輝き、大会のMVPに選出された。ハードな日程のなか着実に実績を重ねてきたスーパー女子高生は4月から日本大学への進学も決まり、2020東京に向けて正に日本競泳陣を引っ張る存在に成長した。その矢先の衝撃的な知らせだった。
2月12日、池江が自身のSNSで明かした白血病という診断結果に、日本国内はもとより世界各国から激励の言葉が相次いでいる。最大のライバルで親友でもあるリオ五輪金メダリストのサラ・ショーストロムは池江との2ショット写真に「全ての力と愛を彼女に送ります」とメッセージを添えて発信した。いまこの知らせを知った誰もが同じ思いだろう。あの眩しい笑顔がまたプールサイドに戻ってくる日まで、静かに見守り続けたいと思う。
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高梨沙羅、待望の今季初優勝・渡部暁斗は惜敗(2月12日)
平昌五輪から1年となる今月、久々に嬉しいニュースが飛び込んできた。11日、スキージャンプW杯女子個人第15戦(スロベニア)で、高梨沙羅が待望の今シーズン初優勝を挙げた。
先週の第13戦では久々に2位、続く14戦も2位と復調を感じさせていた高梨(2月5日記事参照)。この日は予選が中止になる強風の悪条件のなか、1本目で89.5mの大ジャンプで首位に立つ。対するは6連勝中の最強女王・Mルンビ。高梨は「コンディションが悪く、難しかったので技術面に集中した」という2本目も82.5mでまとめ、2.1点差でルンビを抑え優勝。...
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平昌五輪から1年となる今月、久々に嬉しいニュースが飛び込んできた。11日、スキージャンプW杯女子個人第15戦(スロベニア)で、高梨沙羅が待望の今シーズン初優勝を挙げた。
先週の第13戦では久々に2位、続く14戦も2位と復調を感じさせていた高梨(2月5日記事参照)。この日は予選が中止になる強風の悪条件のなか、1本目で89.5mの大ジャンプで首位に立つ。対するは6連勝中の最強女王・Mルンビ。高梨は「コンディションが悪く、難しかったので技術面に集中した」という2本目も82.5mでまとめ、2.1点差でルンビを抑え優勝。昨年3月のオーベルストドルフ大会以来となるW杯通算勝利数は、最多記録をさらに更新する「56勝目」となった。
わずか2cmの差が勝敗を分けたのはノルディックスキーW杯。10日、フィンランドで行われた第18戦で、渡部暁斗は前半のジャンプで2位につけて後半の距離を迎えた。1位の選手と43秒差でスタートすると猛然と追い上げを見せ先頭に躍り出る。しかし終盤にノルウェーのグローバクに追いつかれゴール前でデッドヒートに突入。最後の直線でお互いに右脚の板を伸ばしほぼ同時にゴールする。勝敗は写真判定の結果、グローバクのつま先がわずかに前に出ており渡部は2位に。正に紙一重の勝負だった。
これまで二度の五輪は僅差の銀メダル。W杯でも優勝17回に対して準優勝は24回を数え、「シルバーメダルコレクター」の異名も受けている渡部にとっても、今回のレースは特に際どい惜敗であったと思う。
スピードスケート500mでは8日、およそ3年近く続いた小平奈緒の連勝が37でストップした。どんな最強選手でも必ず敗れる時は来る。高梨がルンビを破ったように、渡部にも良い風が吹き始めている。次戦こそ表彰台の頂点に立ってくれることだろう。
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「自分を信じたい」宇野昌磨、悲願の初優勝(2月11日)
ベートヴェン「月光」の旋律が流れ終わった瞬間、宇野昌磨は膝からリンクに崩れ落ちた。渾身の4分間の演技。こみ上げる万感の思いをこらえるように、宇野はしばらく氷上でうずくまっていた。フィギュアスケート四大陸選手権・男子シングルの最終決戦で、日本の宇野昌磨が初めて頂点に立った。
去年12月、全日本選手権で右足首を捻挫。その後ひと月の間に同じ箇所を2回も痛めてしまう。四大陸選手権には羽生結弦とネイサンチェンが欠場するなか出場を強行するが、現地入りしてからもなかなか満足な練習が出来ない状況が続いた。...
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ベートヴェン「月光」の旋律が流れ終わった瞬間、宇野昌磨は膝からリンクに崩れ落ちた。渾身の4分間の演技。こみ上げる万感の思いをこらえるように、宇野はしばらく氷上でうずくまっていた。フィギュアスケート四大陸選手権・男子シングルの最終決戦で、日本の宇野昌磨が初めて頂点に立った。
去年12月、全日本選手権で右足首を捻挫。その後ひと月の間に同じ箇所を2回も痛めてしまう。四大陸選手権には羽生結弦とネイサンチェンが欠場するなか出場を強行するが、現地入りしてからもなかなか満足な練習が出来ない状況が続いた。そして迎えた本番。SPでは難度を落とした構成で臨んだものの、ジャンプの着氷が乱れ4位と出遅れてしまう。トップとの差は8.42と苦しい状況に追い込まれた。
しかし、ここまで国際大会で6大会連続の2位という悔しい思いが、宇野の心を奮い立たせる。自分の力を信じ、大逆転を目指して挑んだフリーの演技。冒頭から4回転フリップ→4回転トゥループを完璧に決めると、一気に流れに乗っていく。最後の4回転のコンビネーションも成功させ、3連続の着氷でやや乱れた以外は完璧な内容で新ルールでの世界最高得点197.36をマーク。キス&クライで残りの選手の演技を見守るなか、やがて歓喜の瞬間が訪れる。最後は昨年の四大陸で敗れた相手・金博洋をかわし、ついに初のビッグタイトルを手中に収めた。
前日の紀平梨花と同様にけがを乗り越えての逆転優勝。ヨーロッパ以外の四大陸で競うこの大会で、男女シングルを日本人選手が同時に制するのは2014年大会以来の無良崇人&村上佳菜子以来の快挙だ。大会前「笑顔で日本に帰れるように頑張りたい」と語っていた宇野。その弾ける喜びの表情で私たちの前に登場してくれることだろう。心より祝福と賛辞を送りたい。
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四大陸選手権・紀平梨花、痛みに耐えて逆転V(2月10日)
「今まで頑張ってきたという自信はあったから良かったのかなと思います」紀平梨花の顔に安どの色が広がる。カリフォルニア州アナハイムで行われた四大陸選手権。SPからフリーにかけて目まぐるしく順位が入れ替わるなか、女王の座を射止めたのはSP5位の紀平だった。
紀平にとっては試練の初四大陸であった。現地入りして練習中に3回転ジャンプで転倒。左手の薬指を負傷してしまうアクシデントに見舞われる。ちょうどリンクのくぼみに指を付いてしまうというアンラッキーな怪我だった。...
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「今まで頑張ってきたという自信はあったから良かったのかなと思います」紀平梨花の顔に安どの色が広がる。カリフォルニア州アナハイムで行われた四大陸選手権。SPからフリーにかけて目まぐるしく順位が入れ替わるなか、女王の座を射止めたのはSP5位の紀平だった。
紀平にとっては試練の初四大陸であった。現地入りして練習中に3回転ジャンプで転倒。左手の薬指を負傷してしまうアクシデントに見舞われる。ちょうどリンクのくぼみに指を付いてしまうというアンラッキーな怪我だった。「振動でもちょっと痛い」という指の診断結果は第2関節の亜脱臼。厳重に添え木とテーピングで固定しての出場となった。
そして迎えたSP。冒頭で代名詞の3アクセルがシングルになってしまう痛恨のミス。ここで得点を得られず紀平が大きく出遅れるなか、坂本花織は今季SPベストスコアで2位に。1位は全米選手権覇者のブレイディ・テネル。マライア・ベルが3位と地元米国勢が上位を占めた。
紀平とテネルの差は5.06。「絶対に巻き返したい」と強い気持ちで挑んだフリーの演技は圧巻だった。3アクセルを含め全てのジャンプで加点を得る完璧な演技で会場を魅了。合計221.99点と2位以下を14点以上引き離して、GPファイナルに続く初出場での優勝を決めた。
一方、坂本は3連続ジャンプが単発になるミスが響き4位に後退。逆にSP8位の三原舞依が得点を伸ばし、坂本を僅差で抜いて三大会連続メダル獲得となった。来月埼玉で行われる世界選手権に向けて日本勢の活躍が期待される。
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