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一発勝負の選考レース・MGCは意外な展開に(9月16日)
52万5000人の観客が沿道を埋めたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。五輪代表を一発勝負で決める初の試みは大きな注目を集めた。先にスタートした男子のレースでは、大迫傑・設楽悠太の新旧日本記録保持者の初対決に大きな注目が集まった。
午前8時50分の号砲と共に運命の42.195kmがスタート。先に仕掛けたのは設楽だった。日本記録ペースで独走状態となり、一時は2位集団に2分もの差をつけた。...
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52万5000人の観客が沿道を埋めたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。五輪代表を一発勝負で決める初の試みは大きな注目を集めた。先にスタートした男子のレースでは、大迫傑・設楽悠太の新旧日本記録保持者の初対決に大きな注目が集まった。
午前8時50分の号砲と共に運命の42.195kmがスタート。先に仕掛けたのは設楽だった。日本記録ペースで独走状態となり、一時は2位集団に2分もの差をつけた。優勝候補の一角、アジア大会32年ぶり金メダル・井上大仁は27km地点で先頭集団から脱落。だが、30キロ付近から設楽のペースが急激に落ち始める。そのまま37キロ地点で追いつかれると設楽は一気に集団に飲み込まれ後方へ落ちていってしまった。
上り坂の始まる40キロ地点で先頭集団から抜け出したのは伏兵・中村匠吾だった。「プレッシャーもなく非常にリラックスしてスタートラインに立つ事ができて良かった」という中村は必死に食らいつく大迫らに競り勝ち、そのままトップでフィニッシュ。3度目のフルマラソンで初の優勝を果たすと同時に、五輪切符第1号を手にした。さらに2着争いのデッドヒートを制した服部勇馬が2人目の代表権を獲得。大迫は5秒差の3位とあと一歩及ばなかった。
なお、女子も22歳の一山麻織が序盤から揺さぶりをかけて先頭に立つ展開になるも、10キロ付近で前田穂南が逆転し独走状態に。そのまま2位以下に4分近くの差をつけて優勝を果たした。2人目の代表切符は小原怜との一騎打ちとなった鈴木亜由子に軍配が上がった。残り1枠の代表は男女とも残りの選考レースで最高タイムを記録した選手が選ばれる。
五輪とほぼ同じコースを使用した今回のMGC。東京都はテントやミストシャワーをコース脇に設置していた。さらに沿道の観戦者に冷却材や手動ファンなど約2000個を配布し暑さ指数も測定してデータ収集を行うなど対策に余念がない。この日の東京の気温は男子のレース開始前が26.5度、女子は26.9度。これを上回る8月の猛暑の中行われる東京五輪のマラソン競技。選手・大会関係者とも来年の本番に向け、多くの課題に取り組むこととなる。
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【速報】羽生結弦、今季初戦で優勝・紀平梨花とともに男女V(9月15日)
カナダ・オークビルで行われていた今シーズンフィギュアスケートの初戦・オータムクラシック。日本時間の15日未明、男子ショートプログラムで首位に立っていた羽生結弦がフリーに出場し、180・67点でフリーでも最高得点の演技を披露。合計279.05点で見事優勝を決めた。半年ぶりとなる実戦だったが、王者の貫録を示した形だ。
SPでは「練習でもあまり失敗したことが無かった」という最初の4回転サルコウを転倒した羽生。...
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カナダ・オークビルで行われていた今シーズンフィギュアスケートの初戦・オータムクラシック。日本時間の15日未明、男子ショートプログラムで首位に立っていた羽生結弦がフリーに出場し、180・67点でフリーでも最高得点の演技を披露。合計279.05点で見事優勝を決めた。半年ぶりとなる実戦だったが、王者の貫録を示した形だ。
SPでは「練習でもあまり失敗したことが無かった」という最初の4回転サルコウを転倒した羽生。この日のフリーは4回転ループ、続く4回転サルコウともに着氷が乱れたものの何とかこらえて転倒は免れた。後半に入ると、4回転を含めた3連続のコンビネーション、ラストの3アクセル+3トーループを次々と決めていく。ステップシークエンスは非のつけどころの無い最高得点だった。試合後、羽生の口からは回転不足が取られたことに反省の弁も出たが、「ある程度まとめられた点に関しては初戦にしては上出来かなと思っている」と振り返っていた。
今年は例年と異なり、拠点としているカナダでの練習の模様を非公開にして調整に臨んできた。羽生はスケート人生の総決算としてまだ誰も達成していない4回転半(クワッドアクセル)への挑戦を公言しているが、SP終了後「5回転の練習に取り組んでいた」と驚きの告白をした。体を吊り上げる補助具・ハーネスを使い、さながらワイヤーアクションのような特訓で前人未到の領域へ挑もうとしているらしい。今後如何なる演技を見せてくれるのか、否が応にも期待は高まる。今大会では紀平梨花も優勝を飾り、ともに最高のスタートを決めている。今季も華麗かつ熾烈な氷上の闘いから目が離せなくなりそうだ。
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台風被害の千葉で広がるアスリートの支援の輪(9月13日)
関東地方を直撃し、各地に大きな爪痕を残した台風15号。千葉県では上陸から5日が経過した13日現在、未だに20万戸近い世帯で停電が続くほか、断水などライフラインに深刻な状況が続いている。各地から支援の動きが相次いでいるが、千葉を拠点とする各スポーツ団体も一日も早い復興に向けて活動を行っている。
船橋市をホームタウンとするプロバスケットボールチームBリーグの千葉ジェッツふなばしは12日から、県内の自治体に飲料水や非常食などの支援物資の提供を始めた。...
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関東地方を直撃し、各地に大きな爪痕を残した台風15号。千葉県では上陸から5日が経過した13日現在、未だに20万戸近い世帯で停電が続くほか、断水などライフラインに深刻な状況が続いている。各地から支援の動きが相次いでいるが、千葉を拠点とする各スポーツ団体も一日も早い復興に向けて活動を行っている。
船橋市をホームタウンとするプロバスケットボールチームBリーグの千葉ジェッツふなばしは12日から、県内の自治体に飲料水や非常食などの支援物資の提供を始めた。さらに木更津市のサッカーチーム・ローヴァーズ木更津FCと連携し、支援物資を現地に送り届けている。競技を超えた支援の連携にローヴァーズのカレンロバート代表は「スポーツのつながりに改めて感謝したい」と謝意を述べた。また、ローヴァーズでは今回被災した子供たちの心のケアためにグラウンドを無料開放したほか、協賛企業の協力で携帯電話の充電場所の提供も行っている。
千葉市美浜区の「ZOZOマリンスタジアム」を本拠地とするプロ野球・千葉ロッテマリーンズ。11日のナイターの試合前、球場の大型モニターには「ファイト!千葉」の文字が映し出された。観客席からも「がんばろう千葉」の垂れ幕で声援が送られ、チームは3連勝を決めて地元ファンに勝利をプレゼントした。
一方、個人でアスリートならではの援助をする選手も。大規模停電中の君津市出身のプロ競輪選手・山賀雅仁は知人のガソリンスタンドで、自転車式緊急ポンプで給油に協力。自転車のペダルを使うこの給油方式で実に1800リットル、150台分もの給油を行った。「皆さん辛い思いされていると思うが頑張ってもらえたら良いなと思う」と語る37歳のベテランの姿はネット動画で広がり大きな称賛を浴びている。スポーツの持つ力の素晴らしさを感じた。
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プロ野球優勝争い最終盤へ・セパとも首位決戦(9月12日)
大詰めのプロ野球。各球団とも今シーズンの残り試合が10試合余りとなるなか、優勝争いは熾烈を極めている。セ・パ両リーグとも11日から1位・2位の直接対決が始まった。
ホークスに0.5差まで猛追してきたライオンズはホーム西武ドームで一気に首位浮上を狙う。この日も破壊力抜群の打線が火を噴いた。3回2死満塁からに森友哉の走者一掃の2ースで先制すると、2点差に迫られた終盤8回に山川穂高のタイムリーで貴重な追加点を上げる。...
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大詰めのプロ野球。各球団とも今シーズンの残り試合が10試合余りとなるなか、優勝争いは熾烈を極めている。セ・パ両リーグとも11日から1位・2位の直接対決が始まった。
ホークスに0.5差まで猛追してきたライオンズはホーム西武ドームで一気に首位浮上を狙う。この日も破壊力抜群の打線が火を噴いた。3回2死満塁からに森友哉の走者一掃の2ースで先制すると、2点差に迫られた終盤8回に山川穂高のタイムリーで貴重な追加点を上げる。最後は守護神・増田達至が締めて通算100セーブを達成したライオンズが勝利。130試合目にして、ついに今季初の首位に躍り出た。
パでは激しいCS争いも繰り広げられている。3位・マリーンズは9月に入り6勝2敗1分けと絶好調。相変わらず秋風が吹いてからの強さは健在だ。4位イーグルスも1差で離れず、決着は最終戦までもつれ込むかもしれない。
なお、6球団中唯一ホークスに勝ち越しているマリーンズが仮にCSに進出した場合、その順位如何によっては、展開がかなり変わることが予想される。それというのもマリーンズは対ホークス戦を17勝8敗と大得意にしているのに対し、ライオンズには7勝12敗と非常に分が悪いからだ。CS1ステージがどの組み合わせになるか?パの日本シリーズ進出チームは最終順位によって大きく左右されるかも知れない。
一方のセ・リーグはジャイアンツにマジック9が点灯中。11日からの横浜での首位決戦第1ラウンドはベイスターズがホームラン王ダービートップを走るソトの2本のアーチで先勝。チームの連敗を5で止めて、何とか踏みとどまった。これでゲーム差は4.0のまま。残りの11試合中、12日の試合を含めてジャイアンツ戦を5つも残しているベイスターズ。こちらも最後まで目が離せない展開になりそうである。
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カタールW杯への道・日本代表、2次予選スタート(9月11日)
「悪い環境の中でスタッフも選手も良く頑張った」3年後のカタールへまた一歩近づいたキャプテンの吉田麻也には安堵の表情が見て取れた。7大会連続のW杯出場を目指すサッカー日本代表はアジア2次予選第1戦でミャンマーに2-0で快勝。アウェーの地で好スタートを切った。
森保JAPANは大迫を1トップ、前線に中島・南野・堂安を配したいつもの布陣で初戦に挑んだ。前日の最終調整時から降りしきっていた激しい雨のなか始まった試合。...
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「悪い環境の中でスタッフも選手も良く頑張った」3年後のカタールへまた一歩近づいたキャプテンの吉田麻也には安堵の表情が見て取れた。7大会連続のW杯出場を目指すサッカー日本代表はアジア2次予選第1戦でミャンマーに2-0で快勝。アウェーの地で好スタートを切った。
森保JAPANは大迫を1トップ、前線に中島・南野・堂安を配したいつもの布陣で初戦に挑んだ。前日の最終調整時から降りしきっていた激しい雨のなか始まった試合。ますは前半16分、中島翔哉が鮮やかな先制ゴールを決める。さらに10分後、2点目を演出したのは堂安律だ。ゴール前の混戦の中から繰り出したシュートはキーパーの正面で弾かれるが、そのこぼれ球を再びクロスで上げると、南野拓実がドンピシャのタイミングで合わせて頭で押し込んだ。なお、注目の久保建英は後半35分に登場。W杯予選史上最年少出場を果たしている。
このアジア2次予選では東南アジアの3カ国で日本人監督がチームを率いる。実質的にカンボジア代表の指揮を執る本田圭佑のほか、5月には吉田達磨がシンガポール代表監督に就任した。そして西野朗前日本代表監督はタイ代表監督としてW杯本戦初出場を目指して予選に臨む。折しも西野監督は同日、国内のサッカー発展に尽力した功労者を讃える日本サッカー殿堂に選出されたばかり。2次予選初戦はカンボジアが敗れたものの、他の2か国は見事勝利を収めた。日本人指揮官の奮闘にも注視していきたい。
来年の6月まで続く2次予選。グループFはキルギス以外の3か国はFIFAランキング100位以下のチームだ。日本は無条件で最終予選に進める1位通過を目指すこととなる。
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