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プレミア12・侍ジャパン、開幕戦を白星発進(11月6日)
4年に一度の世界一決定戦「世界野球プレミア12」のオープニングラウンドがいよいよ始まった。日本のグループBは台湾での開催。開幕戦の相手ベネズエラはMLB経験者を多く揃えてきた侮れない相手だ。
日本の先発マウンドは今季セリーグで投手三冠を達成した山口俊。直前の強化試合ではカナダ相手に6失点の乱調で心配された。この日は4回77球を投げ、先制点を許したものの1失点で後続に繋ぐ。日本は5回に押し出しの四球で同点に追いつくと4番・鈴木誠也のタイムリー打で逆転に成功した。...
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4年に一度の世界一決定戦「世界野球プレミア12」のオープニングラウンドがいよいよ始まった。日本のグループBは台湾での開催。開幕戦の相手ベネズエラはMLB経験者を多く揃えてきた侮れない相手だ。
日本の先発マウンドは今季セリーグで投手三冠を達成した山口俊。直前の強化試合ではカナダ相手に6失点の乱調で心配された。この日は4回77球を投げ、先制点を許したものの1失点で後続に繋ぐ。日本は5回に押し出しの四球で同点に追いつくと4番・鈴木誠也のタイムリー打で逆転に成功した。だが、直後の6回表に2番手・山岡がベネズエラ打線に捉まり連打を浴びて再び逆転されてしまう。代わった大竹も失点し、4-2のまま終盤に突入する。その後日本は得点圏にランナーを進めるもののなかなか好機を活かせない。もどかしい展開が続く。
重苦しい雰囲気が漂い始めた日本のベンチを沸かせたのは8回。5番手として登板した甲斐野だ。わずか8球で3者凡退に切って取ると、日本に流れが傾き始める。その回の裏、連続四球などで満塁とすると、押し出しと菊池の左前適時打でまたしても同点に追いついた。さらに近藤が押し出し四球で勝ち越し、鈴木のこの日2度目のタイムリーで一気に突き放す。最後は山崎が完璧に抑え、8-4で難敵を降した。
菊池は「チームが一つになる試合になった」と試合を振り返る。大会前に稲葉監督が「全員の結束力で世界一を狙う」といった言葉通り、チーム一丸でもぎ取った価値ある1勝だ。ラグビーW杯で大きな感動を呼んだ“ONE TEAM”の精神。日本代表の国際大会での躍進が目立った今年の団体競技。掉尾を飾るこのプレミア12で野球の底力を見せつけてもらいたい。
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なでしこリーグ・ベレーザ黄金期と将来の課題(11月5日)
4日、都内のホテルで2019プレナスなでしこリーグ表彰式が行われ、今季のピッチで躍動した選手たちが一堂に会した。2年連続で最優秀選手賞に選ばれたのは日テレベレーザのキャプテン・田中美南だ。今シーズンも20得点を挙げ4年連続の得点王に輝いた。田中は「もっともっと活躍の場を広げたり、得点の部分でもチャンスがあったらあった分だけ決めるぐらいの選手になるように頑張って生きたい」と飽くなき向上心を見せた。
プレナスなでしこリーグでチームが持つ連続優勝記録を更新する5連覇を達成した日テレベレーザ。...
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4日、都内のホテルで2019プレナスなでしこリーグ表彰式が行われ、今季のピッチで躍動した選手たちが一堂に会した。2年連続で最優秀選手賞に選ばれたのは日テレベレーザのキャプテン・田中美南だ。今シーズンも20得点を挙げ4年連続の得点王に輝いた。田中は「もっともっと活躍の場を広げたり、得点の部分でもチャンスがあったらあった分だけ決めるぐらいの選手になるように頑張って生きたい」と飽くなき向上心を見せた。
プレナスなでしこリーグでチームが持つ連続優勝記録を更新する5連覇を達成した日テレベレーザ。その圧倒的な強さの理由は選手層の厚さだ。今年のベストイレブンにはリーグ最多の7名が選出。優勝を決めた最終節・ベガルタ仙台戦では先発イレブンのなかに、実に8名の日本代表メンバーが顔を連ねている。この試合では22歳の小林里歌子が2点を挙げる活躍。次世代の選手も着実に成長を遂げてきた。また今回の表彰式では13年連続ベストイレブンに輝いた岩清水梓が特別賞を受賞した。この分だとベレーザの黄金時代はまだまだ続きそうだ。
一方で2期目の1部リーグを戦った学生との混成チーム・日体大FIELDS横浜は最下位となり2部に自動降格。終盤の4連敗で9位に沈んだAC長野パルセイロLは入れ替え戦に回ることとなった。パルセイロは2日、最終節にようやく今季ホーム初勝利を挙げ、試合後の挨拶で本田美登里監督は号泣。被災した地元長野市へのために残留に向けて決意を誓った。
女子W杯フランス大会の中断期間を挟み行われた今年のなでしこリーグ。あの日本中を沸かせた2011年大会から8年が経った。一時は大幅な観客上昇を果たしたものの、その後減少に転じ現在は頭打ち傾向にある。6月には日本サッカー協会が国内女子リーグのプロ化に向け設立準備室を設置し、議論を加速させていくことを発表した。しかし、まだまだ課題は山積していると言える。やはり、代表の活躍が人気回復への特効薬であるの違いない。まずは来年の東京五輪でのメダル獲得で、再び女子サッカーブームを巻き起こしたいところだ。
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W杯成功と代表の躍進・文化としてのラグビー(11月4日)
南アフリカが3大会ぶり3度目の優勝を果たしたラグビーワールドカップ2019日本大会。1ヵ月半もの長い戦いは幕を閉じたが、列島を包んだ熱狂はまだまだ覚めていない。3日、国際統括団体・ワールドラグビーによる年間表彰式が都内で行われ、各賞の発表が行われた。
年間最優秀チームに輝いたのはW杯を制した南アフリカ。年間最優秀選手賞(ピーターステフ・デュトイ)、年間最優秀コーチ賞(ラシー・エラスムスHC)も含めて、南ア勢が栄誉に浴した。...
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南アフリカが3大会ぶり3度目の優勝を果たしたラグビーワールドカップ2019日本大会。1ヵ月半もの長い戦いは幕を閉じたが、列島を包んだ熱狂はまだまだ覚めていない。3日、国際統括団体・ワールドラグビーによる年間表彰式が都内で行われ、各賞の発表が行われた。
年間最優秀チームに輝いたのはW杯を制した南アフリカ。年間最優秀選手賞(ピーターステフ・デュトイ)、年間最優秀コーチ賞(ラシー・エラスムスHC)も含めて、南ア勢が栄誉に浴した。受賞も期待されていた日本代表は、残念ながら選出されなかったが、品格を評価する「キャラクター賞(品格賞)」を岩手県の釜石市が受賞している。3.11で大きな被害を受けた釜石市は、ラグビーW杯に際し新スタジアムを建設。津波で全壊した小中学校跡地に「釜石鵜住居復興スタジアム」が建てられ、今大会の1次リーグの試合が行われた。復興への関わりが「ラグビーの価値を高めた」として高い評価を受けた。
今大会の成功に対し、ホスト国・日本への賞賛の声も止まない。ワールドラグビー・ビル会長は、「最も偉大なW杯として記憶に残ると思う」と大会を総括。「日本は開催国として最高だった」との高評価を与えた。
かつてない盛り上がりとなった日本のラグビー熱。その中心にあったのはワン・チームの精神を貫き快進撃を繰り広げた日本代表に他ならない。2日、府中市で開かれた報告会には主将のリーチ・マイケルら地域ゆかりの代表選手が参加。約1万5000人の熱烈な出迎えを受けた。各地域で培われてきたラグビー文化は、今大会でしっかりと日本全国に根を下ろしたのだった。
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まさかの自己ワースト記録に…宇野昌磨の苦悩(11月4日)
宇野昌磨のグランプリシリーズ初戦となるフランス杯は思いも寄らぬ試練の場となった。「試合で成功させなければ、嬉しくないですし楽しくもない」フリー演技終了後のキス・アンド・クライで宇野は涙を見せた。一体何が彼の身に起こったのだろうか。
SPでは冒頭の4回転フリップを決め上々のスタートだったが、続く4回転トーループで転倒。その後も得意のトリプルアクセルでも転倒するなどして得点が伸ばせない。トップのネイサン・チェンに大きく引き離され4位となった。...
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宇野昌磨のグランプリシリーズ初戦となるフランス杯は思いも寄らぬ試練の場となった。「試合で成功させなければ、嬉しくないですし楽しくもない」フリー演技終了後のキス・アンド・クライで宇野は涙を見せた。一体何が彼の身に起こったのだろうか。
SPでは冒頭の4回転フリップを決め上々のスタートだったが、続く4回転トーループで転倒。その後も得意のトリプルアクセルでも転倒するなどして得点が伸ばせない。トップのネイサン・チェンに大きく引き離され4位となった。狂い出した歯車は翌日のフリーでも修正が効かなかった。7本のジャンプ中5本でミスが出てしまい、結局宇野はSPの合計で8位に沈んでしまった。宇野はシニアデビュー5年目で初めて、GPシリーズの表彰台を逃す結果となった。
先月のジャパンオープンでは羽生不在のなか、日本のエースとして奮戦。日本欧の代表男女2人ずつの合計得点で争われたこの大会で2位に入った。フリーのみで争われるこの大会ではネイサン・チェンに20点以上離されたものの169・09点をマーク。だが、雪辱を期した今大会ではそれを大きく下回る136.79点と、GP自己ワーストの記録に。GP第1戦に続き連続優勝のネイサンには80点以上の差をつけられる屈辱的な敗北となってしまった。
それでも宇野は下を向いてはいない。3日のエキシビションでは今大会で一度も跳べなかった3アクセルを見事に決め、観客からの喝采に笑顔で応えて見せた。来月22歳の誕生日を迎える宇野。逆境から立ち上がり、またあの華麗なスケーティングで魅了して欲しい。
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笠りつ子が暴言を謝罪・プロ選手と協会の責務(11月1日)
いま日本の女子ゴルフ界の見識とモラルが問われている。先月、女子プロゴルフツアーに出場していたベテランプロゴルファーが大会関係者に対して不適切な発言をしたとされる問題で、笠りつ子が自身が当事者であることを公表した。笠は文書で事実関係を認め謝罪し、当面のツアーを自粛することを発表した。
騒動の発端はレジェンドゴルファーからの告発だった。先月兵庫県で行われていたマスターズGCレディースに関して、27日のスポーツ紙の寄稿記事で岡本綾子氏が苦言を呈した。...
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いま日本の女子ゴルフ界の見識とモラルが問われている。先月、女子プロゴルフツアーに出場していたベテランプロゴルファーが大会関係者に対して不適切な発言をしたとされる問題で、笠りつ子が自身が当事者であることを公表した。笠は文書で事実関係を認め謝罪し、当面のツアーを自粛することを発表した。
騒動の発端はレジェンドゴルファーからの告発だった。先月兵庫県で行われていたマスターズGCレディースに関して、27日のスポーツ紙の寄稿記事で岡本綾子氏が苦言を呈した。大会運営側が今大会はコースの風呂場にタオルを置くのを止めたことに激怒した選手が「何で置いてないのか」とスタッフに食ってかかり、「頭固い。死ね」などと暴言を浴びせたのだという。そもそもこの措置はこれまで備品のタオルが持ち去られる事態が続いており、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)と大会運営側で協議し、タオルの提供を取りやめたものだった。岡本氏は実名を伏せながらも。「LPGAはもっと選手を教育したらどうか」と協会側の責任を問うた。
記事が公表されると暴言を吐いた選手が誰なのかという憶測が飛び交ったが、ようやく31日になって笠本人がオフィシャルサイトで謝罪文を掲載した。その対応の遅さにも批判が多いようだ。2010年には別の女子プロゴルファーが大会中、ペナルティに不満をぶつけて途中棄権する前代未聞のトラブルを起こしたこともあった。その当時から一部若手女子プロの素行の問題や、それに対するLPGAの教育の甘さが指摘され続けていたが、それと比例するように日本の女子ゴルフはこの10年近く低迷が続き、スポンサーも減少していったのは皮肉なことであった。ようやく畑岡奈沙や渋野日向子の登場により、復活の兆しが見え始めた矢先なだけに、その人気に依存することなくLPGAはしっかりとした教育・研修を行い、社会の範となるプロ選手を育ててもらいたい。その責任がある。
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