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東京2020の試金石・世界パラ陸上ドバイ大会(11月12日)
いま中東のドバイで100か国1300名以上の選手が競う世界パラ陸上競技が開催中だ。来年の東京パラリンピック代表選考となっているこの大会で、日本のパラアスリートたちが灼熱の地で連日奮闘している。
「最高のパフォーマンスをして子どもとウイニングランをするのが僕の夢」と語るのは走幅跳T63の山本篤。2008年北京大会では走り幅跳びで銀メダルを獲得し、義足アスリートとしては日本人初のメダリストとなった。...
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いま中東のドバイで100か国1300名以上の選手が競う世界パラ陸上競技が開催中だ。来年の東京パラリンピック代表選考となっているこの大会で、日本のパラアスリートたちが灼熱の地で連日奮闘している。
「最高のパフォーマンスをして子どもとウイニングランをするのが僕の夢」と語るのは走幅跳T63の山本篤。2008年北京大会では走り幅跳びで銀メダルを獲得し、義足アスリートとしては日本人初のメダリストとなった。世界パラ陸上では2013年リヨン・2015年ドーハの2大会で連覇を成し遂げている。11日、走幅跳T63決勝(ひざ上切断)で6メートル40をマークし銅メダル。3大会連続で表彰台に上り、東京パラリンピック代表内定を勝ち取った。山本は現在37歳。今年の夏に腰を痛め、調整が遅れていたが、まだまだ第一人者の実力は衰えを見せていない。
その山本に憧れ、パラスポーツの世界に本格参戦したのが女子短距離の重本沙絵だ。リオ大会では400m(前腕切断など)で銅メダル。パラスポーツのイベントへも積極的に参加し、普及活動に努めている。昨年春に結婚し、2度目のパラリンピックに挑戦する。11日の決勝は前半から積極的に飛ばしたもののタイムが伸びず7位。今大会での代表権獲得を逃した。「最後は自分の実力不足」と反省の弁を述べた。今後は代表条件となる世界ランク6位入りを目指す。
また、昨年のアジア大会で男子100m義足クラスのアジア新記録をマークした井谷俊介も、決勝で8位と代表権獲得とはならなかった。パラ陸上は15日の最終日まで熱い戦いが続く。
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御嶽海大関獲りの九州場所・鶴竜、豪栄道は休場に(11月11日)
一年納めの九州場所が初日を迎えた。横綱の鶴竜は朝乃山との対戦が組まれていたが、当日朝に腰を痛めたとのことで協会に休場を届け出た。そのため朝乃山は新三役での初めての一番が不戦勝になってしまった。すでに二日目の本割(取組相手)も決まっていたため、急きょ“割を崩す“事態に。またしても横綱大関の揃い踏みがなくなったことは残念だが、治療に専念して来年は元気な姿で復活してもらいたい。
今場所最大の注目は何と言っても関脇・御嶽海の大関獲りだ。...
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一年納めの九州場所が初日を迎えた。横綱の鶴竜は朝乃山との対戦が組まれていたが、当日朝に腰を痛めたとのことで協会に休場を届け出た。そのため朝乃山は新三役での初めての一番が不戦勝になってしまった。すでに二日目の本割(取組相手)も決まっていたため、急きょ“割を崩す“事態に。またしても横綱大関の揃い踏みがなくなったことは残念だが、治療に専念して来年は元気な姿で復活してもらいたい。
今場所最大の注目は何と言っても関脇・御嶽海の大関獲りだ。先場所優勝の勢いを持続して、目安となる12勝を目指す。初日はここまで五分の対戦の相撲巧者・妙義龍だったが、タイミングの良い引きで無難な白星をつかんだ。やや上体が起こされてしまったが本人は、「特に変わりはなかった」と平常心を語った。
場所前、郷里の長野県が千曲川の氾濫で大きな災害を受けた。そのことに心を痛めていた御嶽海は、秋場所で獲得した殊勲賞の賞金を支援に充てることを表明し、既に飲料水2000本を被災地に送っている。絶大な人気を誇る故郷のためにも、新大関昇進を果たしたいところだ。
大関に復帰した貴景勝も白星スタート。先場所優勝決定戦で痛めた左大胸筋の影響を感じさせない力強い突き押し相撲を見せた。二日目の相手は朝乃山。勢いに乗る新鋭との対戦が今場所の試金石となるだろう。
一方で、大関・豪栄道は遠藤に敗れ黒星。その際に左足首を痛め、二日目から休場が決まってしまった。いきなり一横綱一大関を欠くことになってしまった九州場所だが、見どころは多い。朝乃山、遠藤ら小結の活躍も楽しみだ。
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バドミントン・絶対王者桃田賢斗が今季10勝(11月11日)
10日まで中国で行われていたバドミントン福州OP。男子シングルス決勝は世界ランキング1位の桃田賢斗が今季10度目の優勝を飾った。
決勝では第1ゲームを21-15で先取したものの、台湾の周天成に第2ゲームを取り返される苦しい展開に。最終ゲームでは世界ランク2位の周と壮絶な打ち合いを展開し、15オールからは点の奪い合いとなる。最後は桃田が17オールから3連続得点で突き放し、21-18で難敵を撃破。...
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10日まで中国で行われていたバドミントン福州OP。男子シングルス決勝は世界ランキング1位の桃田賢斗が今季10度目の優勝を飾った。
決勝では第1ゲームを21-15で先取したものの、台湾の周天成に第2ゲームを取り返される苦しい展開に。最終ゲームでは世界ランク2位の周と壮絶な打ち合いを展開し、15オールからは点の奪い合いとなる。最後は桃田が17オールから3連続得点で突き放し、21-18で難敵を撃破。1時間23分もの激闘を制した。桃田は昨年に続き福州OP2連覇となった。
また、女子ダブルス決勝では福島由紀&廣田彩花(世界ランク3位)が韓国ペアと対戦。フクヒロペアは持ち味の粘り強いレシーブで得点を許さない。ストレート勝ちで7月のインドネシアオープン以来の優勝を決めた。タカマツ(髙橋・松友)ペア、ナガマツ(永原・松本)ペアとの熾烈な国内の五輪代表争いで一歩リードだ。
今大会は女子シングル、男子ダブルス、子ダブルスで日本勢が決勝に進出。男子ダブルス・園田・嘉村も準優勝となった。同じく準優勝ながら苦しい心境を明かすのが女子シングルスの奥原希望。決勝では幸先よく第1ゲームを奪ったものの地元中国の陳雨菲に逆転を許し1-2で惜敗。今シーズンはここまで6度進出した決勝戦の全てで敗れている。昨年11月の香港OP以来およそ1年にわたりあと一歩優勝に手が届かないという試練が続く。「受け入れるのも本当に辛い。また決勝で負けてがっかりしている」と肩を落とす。10月には自身初の世界ランク1位にも立った。是非栄冠を手に入れ、あの明るい笑顔を見せてもらいたいところだ。
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極上のボクシング・真の世界最強王者、井上尚弥(11月8日)
魂を揺さぶる珠玉の名勝負だった。各団体世界王者がトーナメントで戦うワールドボクシングスーパーシリーズWBSS。その最激戦区階級とも言われる“黄金のバンタム”の頂点にWBA・IBF王者・井上尚弥が立った。真の世界一王者の誕生だ。
WBSS1回戦では元WBAスーパー王者パヤノをわずか1R1分10秒でKO。続く準決勝ではIBF王者ロドリゲスから2Rに3度のダウンを奪いTKO勝ちを収めた。2戦合計わずか5分29秒で決勝に勝ち進んだ“モンスター“井上。...
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魂を揺さぶる珠玉の名勝負だった。各団体世界王者がトーナメントで戦うワールドボクシングスーパーシリーズWBSS。その最激戦区階級とも言われる“黄金のバンタム”の頂点にWBA・IBF王者・井上尚弥が立った。真の世界一王者の誕生だ。
WBSS1回戦では元WBAスーパー王者パヤノをわずか1R1分10秒でKO。続く準決勝ではIBF王者ロドリゲスから2Rに3度のダウンを奪いTKO勝ちを収めた。2戦合計わずか5分29秒で決勝に勝ち進んだ“モンスター“井上。しかし、決勝の相手にはアジアで初めて主要4団体王者に輝いたレジェンド。フィリピンが誇る国民的英雄、ノニト・ドネアが待ち受けていた。前日の共同記者会見の席上、”世代交代“を口にした井上に対し、ドネアは「自分は立ちはだかる大きな壁」とプライドを誇示した。
そして迎えた運命のゴング。1Rから超一流同士の牽制の応酬が繰り広げられ、息の詰まるような展開に。先に仕掛けたのはドネアだった。2Rに放った強烈な左フックが井上の瞼を切り裂くと、これまで殆ど顔面にダメージを負ったことのない井上の顔面に鮮血が滴り落ちていった。その後も両者一歩も引かない緊迫した試合が続いた。一進一退の攻防のなか、井上は流血箇所をガードで固めながら慎重に有効打を放ち、堅牢なドネアのガードを徐々に攻略していく。
最大のピンチは9Rだった。再び出血が激しくなるとドネアのクロスからの右ストレートが井上の顔面に炸裂。足元がぐらつきクリンチに逃れる場面が見られた。だが、その窮地を乗り越えると逆襲を開始。10Rでは右フックでドネアをぐらつかせると、ついに11Rに狙い澄ました左ボディーでマットに膝をつかせた。12Rの闘いを終え、両者笑顔で抱き合う姿は神々しいまでに感動的だった。3-0の判定で井上に勝利の凱歌が上がった世紀の一戦。ジャッジを下すのさえ野暮に思える程、ボクシングの素晴らしさ、そして何より二人の偉大なボクサーのハイレベルな死闘に胸を打たれた一夜だった。
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晴れ渡る青空へ・駆け上がれサッカー日本代表(11月7日)
濃淡の異なる5色を重ねた鮮やかな青。新しいSAMURAI BLUEのデザインコンセプトは“日本晴れ”となった。日本サッカー協会は6日、東京五輪で着用されるサッカー日本代表の新しいユニフォームを発表。そこに込められたのは、日本代表が日本中に希望を与える「日本晴れ」のような存在であって欲しいという願いである。
今回のユニフォームは前後で大きくデザインが異なるのが特徴。複数の柄がコラージュされた前面に対し、背面は単色のスカイブルー。...
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濃淡の異なる5色を重ねた鮮やかな青。新しいSAMURAI BLUEのデザインコンセプトは“日本晴れ”となった。日本サッカー協会は6日、東京五輪で着用されるサッカー日本代表の新しいユニフォームを発表。そこに込められたのは、日本代表が日本中に希望を与える「日本晴れ」のような存在であって欲しいという願いである。
今回のユニフォームは前後で大きくデザインが異なるのが特徴。複数の柄がコラージュされた前面に対し、背面は単色のスカイブルー。これが「みんなの空が一つになった日本晴れ」を象徴している。これまでの代表ユニフォームと趣が異なるこのグラフィックは、日本伝統の浮世絵から着想を得たものだという。もうひとつ隠された秘密は逆さ文字・アンビグラムの存在だ。襟元裏側に施された「日本晴れ」のサインは、逆さまに見ると別の文字に変身。男子代表は「侍魂」、女子代表は「撫子魂」が浮き上がる趣向となっている。レプリカユニにも右裾に同じサインがあるので、ご購入の際は確認されたい。このユニフォームの初お目見えは今月10日に行われる「なでしこジャパン」の強化試合となる。
同日男子代表はW杯カタール大会と強化試合メンバーも発表。国内組から神戸・古橋亨梧と札幌・進藤亮佑が初選出となった。森保一監督は「彼らを新たな日本代表の戦力として戦術等々理解してもらう活動にしたい」と期待を込める。
一方、オランダに新たな移籍先を決めた元日本代表の本田圭佑も「2020年の東京五輪でプレーすることを望んでいる」と熱くアピール。彼がこの新ユニフォーム姿でピッチを駆ける姿が見られるだろうか。今後の活躍に注目したい。
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