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プレミア12で侍JAPANが初優勝!・課題も…(11月18日)
世界野球プレミア12・決勝戦。日本が悲願の大会初優勝を果たした。胴上げで8度宙に舞った稲葉篤紀監督は「世界一になりたいという思いが強かった。選手たちのおかげです」と男泣き。歓喜の涙にくれた。
4年前と同じ日韓対決となった決勝戦。日本は今大会調子の上がらない山口に先発のマウンドを託した。ところが、山口は初回いきなり2本の本塁打を浴びる背信のピッティング。嫌なムードが流れ始めたチームを救ったのは4番・鈴木だった。...
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世界野球プレミア12・決勝戦。日本が悲願の大会初優勝を果たした。胴上げで8度宙に舞った稲葉篤紀監督は「世界一になりたいという思いが強かった。選手たちのおかげです」と男泣き。歓喜の涙にくれた。
4年前と同じ日韓対決となった決勝戦。日本は今大会調子の上がらない山口に先発のマウンドを託した。ところが、山口は初回いきなり2本の本塁打を浴びる背信のピッティング。嫌なムードが流れ始めたチームを救ったのは4番・鈴木だった。すかさず1回裏にタイムリーで反撃の口火を切ると、続く2回に山田が起死回生の逆転3ラン。一気に試合の主導権を奪い返した。
一方、2回から登板の高橋、田口、中川、甲斐野が好投し、韓国打線に得点を許さない。圧巻は8回に登板した山本だった。ペナントとは異なるセットアッパーでの起用にも関わらず、わずか8球で強力打線をシャットアウト。反撃の芽を完全に摘む気迫の投球を披露する。前回大会では激しい非難を浴びた抑えの起用に関して、稲葉監督は最後まで守護神・山崎に一任。決勝でもパーフェクトリリーフで締め、5-3で侍ジャパンが勝利。韓国に雪辱を果たした。
侍ジャパンとしては10年ぶりの世界一。だが、手放しで喜んでばかりもいられない。来年の五輪までに修正しなければならないいくつもの検討材料がある。守備で言えばセカンドを菊池に任せたことで、慣れない1塁にコンバートされた山田は大きな負担だった事だろう。代わりに誰を起用するかは難しいが、再考したいポジションだ。なかなか打線を固定できなかった点も今後の課題と言える。そのためには代表選考に関して、各球団の一段の協力は必須である。今大会の代表招集に際し、かつてないほど多くの辞退者が続出したことは非常に残念な事だった。
そもそもプレミア12にはMLBが参加に消極的なアメリカはともかく、ウインターリーグが始まっているメキシコ、ベネズエラなど中南米の国々は一線級の主力が参加していない。フルメンバーで臨んでくるであろう五輪では、とても簡単に勝てる相手ではない筈だ。NPBをはじめ球界が一丸となって挑まないと、東京2020での金メダル獲得は絵空事に終わってしまう。勝って兜の緒を締めよ。侍たちの更なる進化に期待したい。
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九州場所・苦境の御嶽海と二大関・小結は奮闘(11月17日)
17日中日を迎える大相撲九州場所。上位陣は序盤から黒星が続き苦しい土俵が続いている。なかでも大きく躓いてしまったのは東関脇の御嶽海だろう。早くも二日目に同期のライバル・北勝富士に土をつけられると、三日目の大栄翔との一番では右目の上を激しく負傷した。翌日からの相撲は全く精彩を欠いて三連敗を喫してしまい、今場所での大関獲りは絶望的となった。
切れた右まぶたは六針を縫う重傷だという。頭から当たれないのは突き押し相撲の御嶽海にとって大きな痛手だが、それ以上にすっかり闘志が萎えてしまっているのが深刻だ。...
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17日中日を迎える大相撲九州場所。上位陣は序盤から黒星が続き苦しい土俵が続いている。なかでも大きく躓いてしまったのは東関脇の御嶽海だろう。早くも二日目に同期のライバル・北勝富士に土をつけられると、三日目の大栄翔との一番では右目の上を激しく負傷した。翌日からの相撲は全く精彩を欠いて三連敗を喫してしまい、今場所での大関獲りは絶望的となった。
切れた右まぶたは六針を縫う重傷だという。頭から当たれないのは突き押し相撲の御嶽海にとって大きな痛手だが、それ以上にすっかり闘志が萎えてしまっているのが深刻だ。八角理事長は「これくらいでへこたれるなら大関にはなれない」と苦言を呈す。高田川親方(元・安芸乃島)も「あんな怪我は誰にでもある」と一段と手厳しい。負傷箇所を庇おうと、ほとんど使ったことのないもろ手突きを繰り出したり、半身で当たるなどしているがそんな付け焼刃で勝ち星を得られるほど相手も甘くはないだろう。まだ今場所で二桁の白星を上げれば来場所に大関獲りのチャンスは繋がる。何とか気力を奮い立たせて残りの土俵を務めてもらいたいところだ。
左足首靭帯の損傷で豪栄道が休場となり、残りの二大関に期待がかかったが、こちらもどうにも思わしくない。カド番の高安は六日目で早くも四敗を喫し厳しい星勘定になってきた。貴景勝も何とか勝ちが先行しているものの、大栄翔戦はかなり際どい勝ち星で、取り直しにされていてもおかしくはない一番だった。
その一方で13年ぶりに4人が名を連ねる小結陣(阿炎、遠藤、北勝富士、朝乃山)の奮闘ぶりも目が引く。いずれも人気も実力も兼ね備えてきた力士だ。「関脇、小結が活躍する場所は面白い」という言葉もある。両大関の奮起を促すとともに、さらに新しいパワーが土俵を活気づけてくれることを期待したい。
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年内最後のW杯2次予選・森保ジャパン4連勝(11月15日)
2022FIFAW杯アジア2次予選。3連勝でグループF首位の日本代表は、2位のキルギスと対戦した。国土のほとんどが標高1500m以上。5度未満の気候と荒れたピッチという厳しいアウェーへの適応が求められたゲームだった。
今回、「日本晴れ」の新ユニホームでの初陣となった森保ジャパン。試合を動かしたのはやはりこの男、3試合連続のゴール中の南野拓実だ。序盤からシュートを放ち好機を作ると、40分にはGKのファールでPKを獲得する。...
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2022FIFAW杯アジア2次予選。3連勝でグループF首位の日本代表は、2位のキルギスと対戦した。国土のほとんどが標高1500m以上。5度未満の気候と荒れたピッチという厳しいアウェーへの適応が求められたゲームだった。
今回、「日本晴れ」の新ユニホームでの初陣となった森保ジャパン。試合を動かしたのはやはりこの男、3試合連続のゴール中の南野拓実だ。序盤からシュートを放ち好機を作ると、40分にはGKのファールでPKを獲得する。これを自ら決めて先制すると、後半8分にはFKのチャンスを原口元気が直接ゴールポストに叩き込み、キルギスを突き放す。その一方で、何度かキルギスに決定的なシュートを許す危ない場面もあったが、GK権田修一がファインセーブを連発してゴールを死守した。いずれも足で止め、失点していてもおかしくない場面だっただけに、値千金の活躍だった。試合はそのまま2-0で日本が4連勝。森保ジャパンは国際Aマッチで5試合連続の無失点勝利を飾った。
キングカズ・三浦和良を上回るW杯予選開幕4試合連続ゴールの新記録となった南野。先制の場面を「あれは絶対にチームの勝利に必要なゴールだったので決められてよかった」と冷静に振り返る。年内最終戦を白星で終えた指揮官は「勝ち点3をこの完全アウェーの中で積み上げて一歩前進できたことは収穫」とコメント。「成長を目指して次に向かっていきたい」と抱負を語った。グループF4カ国との1巡目の対戦を終え、闘いもこれで折り返しとなる。次戦は3月、最下位のミャンマーとホームで戦う。現在合流中のU-22で別格の存在感を見せている久保建英の先発起用にも期待がかかる。
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五輪チケット2次抽選販売開始・人気の競技は(11月14日)
東京オリンピックの開幕まで250日余り。東京2020組織委員会は13日、公式サイトでオリンピック観戦チケットの第2次抽選販売をスタートさせた。各競技のほか開会式や閉会式を含む100万枚余が販売される予定だ。チケットはこれまでに約358万枚が販売済みだが、抽選販売はこれが最後の機会となる。今回はボクシングが新たに販売される一方、札幌への移転が決まったマラソン・競歩や、開催時間を調整中のトライアスロンは対象外となっている。...
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東京オリンピックの開幕まで250日余り。東京2020組織委員会は13日、公式サイトでオリンピック観戦チケットの第2次抽選販売をスタートさせた。各競技のほか開会式や閉会式を含む100万枚余が販売される予定だ。チケットはこれまでに約358万枚が販売済みだが、抽選販売はこれが最後の機会となる。今回はボクシングが新たに販売される一方、札幌への移転が決まったマラソン・競歩や、開催時間を調整中のトライアスロンは対象外となっている。
5か月前の第1次抽選では416万人が落選したといわれる入手困難なプラチナチケット。果たしてどの競技が狙い目なのだろうか?そんな声に応えるべく、大会組織委員会では1次抽選販売の申し込み傾向も発表している。人気が集中しているのは、やはり「過去に日本人がメダルを獲得している競技」や「金曜夜や土曜日の開催競技」だ。逆に申し込みが少なかったのは「水球」「ハンドボール」「ホッケー」の予選などだという。また、予選の試合数が多いもの、競技会場の収容人数が多いものも比較的競争率が低い。この傾向をうまく分析してチケットを確保したいところだ。既に14日午前10時半までに38万件のアクセスがあったという。
2次抽選の申込期間は11月26日まで。結果は12 月18日に発表される。なお、チケット販売の機会はこれが最後ではない。来年春には再び公式販売サイトでの「先着順」販売が行われるほか、都内窓口での直接販売が予定されている。マラソン・競歩の開催地移転など、開催ムードに水を差されるような事案も起きているが、組織委員会には再び機運を盛り上げていってもらいたい。
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プロ野球12球団トライアウト・西岡剛の挑戦(11月13日)
世界野球プレミア12はスーパーラウンド(東京・千葉)に突入し、日本は12日に行われた第2戦でアメリカと対戦。3-4で敗れ、今大会初黒星を喫した。残り2試合。侍JAPANは決勝進出をかけて、ここまで4戦全勝のメキシコ、前回王者の韓国と戦うことになる。
その同じ12日、大阪で12球団合同トライアウトが行われ、43人の選手が参加した。その中にはジャイアンツでローテを務めた高木勇人、2014年の第1回野球W杯に出場した元ファイターズの中継ぎ・中村勝の姿が。...
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世界野球プレミア12はスーパーラウンド(東京・千葉)に突入し、日本は12日に行われた第2戦でアメリカと対戦。3-4で敗れ、今大会初黒星を喫した。残り2試合。侍JAPANは決勝進出をかけて、ここまで4戦全勝のメキシコ、前回王者の韓国と戦うことになる。
その同じ12日、大阪で12球団合同トライアウトが行われ、43人の選手が参加した。その中にはジャイアンツでローテを務めた高木勇人、2014年の第1回野球W杯に出場した元ファイターズの中継ぎ・中村勝の姿が。ホークス・ジャイアンツのセットアッパーとして通算134ホールドをあげている森福允彦も実戦形式のテストに臨んだ。
さらに森福と同様、日本代表としてWBCでも活躍したもう一人の男も、NPB復帰に挑んでいた。元メジャーリーガー・西岡剛だ。マリーンズ時代はキャプテンとして日本一に貢献。MLBを経て帰国後はタイガースで主力を務めた。現在は独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスに在籍している。
奇しくも西岡にとっては生まれ育った大阪の、少年野球でも親しんでいた球場でのTO。しかし、元スワローズの村中恭兵らとの勝負は、2三振を含む4打数ノーヒットに終わった。テスト後、「きょう一日参加できたことは感謝したい」と語る表情はどこか晴れやかであった。35歳は今回参加者では最年長。昨年のTOにも参加しており、規定で今回が最後の挑戦となる。かつて首位打者や盗塁王のタイトルを獲得した“幕張のスピードスター” 「NPBが無理だとしても僕の野球人生はまだまだ続ける気持ちでやっています」。西岡剛は夢に向かってこれからも走り続ける。
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