【あの一言】
“過去最大の為替介入”総額9兆7885億円
寺島実郎 アベノミクスの結末を我々は見ている。結局10兆円近くの国家資産、外貨準備なんかを投入して意図的に円安に持っていこうとした。80円を割る円高になった時にこれはかなわないという気持ちがあったのはわかるが、購買力平価と言われている110円から120円を突き抜けて160円に至るような円安になっていることの構造をよく考える必要がある。要するに金融で経済を浮上させようというような手法で、中央銀行をねじ伏せてやるようなやり方にもう限界に来ているということ。技術を連磨して産業を強くしていく原点にかえって日本の再生をかけた方向に進み出さなきゃいけない。
2024/06/02 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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