【あの一言】
<徹底解説・ニュース最前線>「ウクライナ将来的に加盟」NATOの真意
慶應義塾大学教授・廣瀬陽子 2008年4月のNATO首脳会議でウクライナ、グルジアの加盟に向けての行動計画が出されたが、ロシアが非常に反発した為にフランスとドイツが「4月に決めずに12月に決めるのでどうか」と提案した。その結果、8月にはロシアによるグルジア侵攻が起き、それによって(ウクライナとグルジアの)NATO加盟の話は完全になくなってしまった。ロシアのグルジア侵攻に対し国際社会は極めて軽微な対応しかできなかった。その翌年に誕生したオバマ政権も、ロシアとの関係をリセットすると宣言し、ロシアに対し間違ったメッセージを送ってしまった。この時、ロシアに厳しい対応をとっていれば2014年のクリミア侵攻もなかったと思っている。
2023/04/09 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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