【あの一言】
打撃・止まらない円安・どこまで進む?為替の介入は
玉川徹 日本は貿易で稼ぐよりも海外に投資した分で稼いでいる分が多い。そうやって海外で稼いでいる分を日本に持って来るのかといえばそれはない。海外で儲かったら、成長が見込めない日本に儲かった分は投資しない。その分をさらに増やそうと思えば成長が見込めるところに投資する。円安でもらえる分(海外で稼いだ金)が増えても、それはドルのまま海外に投資されるお金で、日本には入ってこない。最終的には“日本の成長力がない”というところに帰結してしまう。
2022/06/13 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
石原良純 資源がない日本はエネルギーの話とか食料の話とかを真剣に考えていかないと電気はつかなくなってしまうし、食べ物はなくなってしまうかもしれない。原発や再エネの話も出てくるだろうし、ウクライナ戦争に日本はどういう形で加担していく覚悟を持つのか、お米だってこの時点で余っているというのはどう考えてもおかしい。日本のどこかにアンバランスなひずみが生じている。こういうことを早いうちに問いただしていかないと日本は秋までもたないのではないか。
2022/06/13 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
経済評論家・加谷珪一 インフレを抑えたい米国はとにかく金利を引き上げて景気を冷やそうとお金を回収し、ドルの価値が高まっている。逆に日本は景気が悪いので、お金をばらまいてどんどん円の価値が下がっている。それが日米金利差となって表れている。日本の国力が低下し日本が量的緩和策を続けないといけない状態になっていることが根源的な理由。(日本が)金利を上げると銀行の融資が減り、ビジネスには逆風が吹く。住宅ローンの金利も上がるので無理してローンを組んでいる方々の破綻も増える。日本政府は1000兆円の借金をしているため、金利が上がると利払いの負担だけでもすごい金額になり、予算が組みにくくなる。この3つの要因で政府日銀は金利の上昇に踏み込めない。
2022/06/13 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
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