【あの一言】
元旦激論!2022日本最大のテーマは!?
京都大学大学院教授・藤井聡 世界唯一のデフレ国家から脱却することが必要。インフレーションは膨張を意味し、デフレーションは収縮を意味する。収縮すると物価も下がり競争力も下がる。成長力、所得も下がる。経済というものはいい形で拡張していく必要がある。縮小していくと最終的にはゼロになり、日本は滅んでしまう。
2022/01/01 テレビ朝日[朝まで生テレビ!元旦SP]
医療ガバナンス研究所理事長・上昌広 コロナ対策でも温暖化でも解決するのはテクノロジー。コロナの2年間というのは世界で猛烈な規制緩和が起こり、様々な意味で人体実験が進んだ。mRNAワクチンの可能性はあったが世界では誰もやっていなかった。今やコロナだけでなく、インフルエンザや他の病原体にも使っている。もうひとつはウェアラブルとかオンライン診療などの非接触技術。オンライン診療について、日本では規制の議論をしているが昨年11月、米国最大の製薬企業のひとつ「ジョンソンエンドジョンソン」が治験者を1度も病院に呼ぶことなしに大規模治験を終了させた。これはコストカットという問題だけでなく、医療の在り方をかえてしまうものだった。医師偏在とか医師不足とかの議論が不要になる。つまり世界標準になる。2022年はコロナテクノロジーが他の業界に一気に普及する可能性が極めて高い。コロナの問題点は政府の規制がかかっていること。ノーベル賞を取った京都大学と民でやっているような分野には規制がかかっていない。厚生労働省のような旧陸軍省と内務省が合体してできたがこういうところが一番規制がかかっている。
2022/01/01 テレビ朝日[朝まで生テレビ!元旦SP]
慶應大学名誉教授・竹中平蔵 岸田総理の言う成長と分配の好循環というのは、安倍内閣の時からずっと言っていたこと。
世界はこの20年から30年、新自由主義的な動きで動いてきて、それに対する批判が日本の中でもある。実は新自由主義という観点から見ると日本は世界の中で劣等生であり、多くの規制を残していて、成長力も弱い。それを強化すると同時に新しい分配のやり方、仕組みを考えないといけない。成長戦略はわりと簡単で、現在考えられている規制緩和をやればよい。分配制度をどうやるかが問題。税制でやるのか、その難しい問題にチャレンジしないといけない。
2022/01/01 テレビ朝日[朝まで生テレビ!元旦SP]
自民党参議院議員・松川るい 2022年は国際的に非常に大きな節目になる。秋には中国共産党大会で習近平国家主席の3選が決まる。もうひとつは米国の中間選挙が11月にある。そういうものが控えている中で、ウクライナ国境に17万人のロシア軍が集結している。米ロの協議がうまくいかずに、ウクライナ侵攻ということになれば欧州だけでなく、東アジアにも必ずはねかえってくる。台湾・尖閣、非常に軍事バランスの面で厳しい状況にあり、日本として揺らいでいく米国のリーダーシップを支えながら、どうやって日本を守っていくのかということ。抑止力をしっかりと保てるようにしていかないといけない。経済は競争力を強化しないと話にならない。そのための第一歩はデジタル化。
2022/01/01 テレビ朝日[朝まで生テレビ!元旦SP]
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