【あの一言】
<ニュースの本質に向き合う“時事論考”>北京五輪で中国が強調「日本とは重要な共通認識」
中国問題グローバル研究所・遠藤誉所長 重要な共通認識とは「中国は東京大会をサポートするので、今度は日本が北京五輪をサポートしてほしい」という約束がお互いになされていたとみてよい。そうでなければ異なる報道官が同じ表現を使うはずはない。しかもこの表現が「今度はおまえがやる番だ。約束を守れ」と言わんばかりに「信義」という言葉まで使い、だんだんと激しくなってきている。菅政権の時におそらく中国側と何らかの約束をしたのだろう。前の政権の話かもしれないが、岸田政権はこの時、どういう約束を交わしたのかを明らかにすべき。
2021/12/19 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
野村総研エグゼクティブエコノミスト・木内登英 岸田政権は従来の政権に比べると人権重視で、中国に対しては少し強硬な姿勢で臨むと思われる。来年は経済安全保障の法律ができる方向なので、経済のことを考えると中国への態度が曖昧だった従来の政権よりは一歩中国には厳しい流れになっていく。ここまで中国と先進国の対立が激しくなってくると、今までのようにその中間を泳いで曖昧な態度でやっていくというのはもう無理。多少経済的なダメージを覚悟の上で厳しい態度で臨んでいくしかない。
2021/12/19 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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