【あの一言】
<風をよむ>中国とロシアが蜜月?
寺島実郎 中ロは日本にとっては大変大事な近隣外交の相手。ところがこの2つの国と日本との関係を見ていくと、例えばロシアとは、安倍さんの時代に27回もプーチンと面談し、「北方領土問題は今がチャンスだ」と興奮していた。ところがまったく残念な結果に終わってしまった。そうは言いつつも、日本は化石燃料のかなりの部分をロシアに頼っており、LNGの8%、つまり1割近くをロシアに依存している。一方で日本は米国と連携して中国の脅威を封じ込めようというゲームの中に吸い込まれつつある。日本が主体的になって、分断されない知恵があるのかどうかが問われている。
2021/10/31 TBSテレビ[サンデーモーニング]
評論家・大宅映子 今の米中対立は第二の冷戦と言われるが、第一の冷戦と絶対的に異なる点がある。それは中国が昔は安い労働力を供給してきたが、今は売り先の大事なお客様になっているということ。経済的に言うと、中国を組み込まないと成り立たなくなっている。そこでの日本の立ち位置が問われている。
2021/10/31 TBSテレビ[サンデーモーニング]
薮中三十二 米中対立の中で片方は中国とロシア、もう片方は米国主導ということで、かなり「日本近海の波高し」という感触である。軍拡時代に入ってしまった印象。実際、今自衛隊は大忙しで、中ロが10隻で日本近海を回ったが、その時、日本も自衛隊もインド洋に行っていた。4か国、その前には6か国合同、全部で17隻でやった。それが沖縄近海で合同演習をしたが、ここに日本は加わっていた。中ロの連携した動きはこうした動きに対抗するもの。日本にはもっといろいろな形の外交展開が必要。
2021/10/31 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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