【あの一言】
連鎖事故の起点・冷却装置の誤認なぜ
寺島実郎 安全神話については、新潟地震があり、柏崎刈羽原発が持ちこたえたということで安全神話にとどめを刺した。福島第一原発の現場で本当は何が起きていたのか。10年目にして確認できたことは、東電の過酷事故に対する対応の準備に欠陥があったということ。もうひとつは71年に1号機が動いたのは米国・GE社のフルターンキーでスタートした。つまり製造したのはGE。専門人材に対して、メンテナンスというものに対し、しっかりとコミュニケーションがとれ、伝わっていたならばこういうことにならなかったのではないか。
2021/03/07 TBSテレビ[サンデーモーニング]
長崎大教授・鈴木達治郎 典型的な安全神話の症状。特に電源喪失というのは、日本では6時間から7時間あれば必ず復活するということをみんなが信じていた。ここは原子力関係者全員が反省しなくてはならない。事故は日本では起きないという、我々の発電所では起きないという過信があった。日本では個々の機器の信頼性を高めることに非常に注力し、実際に故障率に関しては非常に少なく、世界でも安全性が高いと言われていた。そのことに過信してしまったことが安全神話につながった。
2021/03/07 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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