【あの一言】
代表質問に菅首相が答弁・野党が追及“学術会議・原発”
寺島実郎 所信表明から論戦という1週間だったが、悲しいまでの低レベルなものだった。例えば2050年にCO2にゼロにするという思い切ったビジョンを打ち出してきたように見えるが、これはビジョン計画であって実行計画ではない。30年も先のビジョンを掲げているに過ぎない。ビジョン計画を実現させるためには日本人が2050年に向けてどういう産業で、飯を食っていくのかとか、どういうぎりぎりの成長戦略を描けるのかということを知恵を出し切ったようなプランが前提になっていなければならない。ビジョン計画とアベノミクス継承の整合性がとれていない。アベノミクスの推進の中で格差とか貧困とか様々な問題が出てきているのに、これに国策としてどう向かっていくんだということも示しておらず、何やらぼんやりとしている。国がどこに進んで行くのかということに強い問題意識を持ってこの政権と向き合っていく必要がある。
2020/11/01 TBSテレビ[サンデーモーニング]
松原耕二 結局、任命拒否の説明ができないが故に、多様性とかどんどんいろいろな説明を引っ張り出してきている。かえって傷を深めている。代表質問ですら、あのような答弁となり、実は与党内では菅総理の答弁能力が相当不安視されている。予算員会では一問一答でさらなる問いかけが来るので、そこで果たしてきちっとした説明ができるのかチェックが必要。
2020/11/01 TBSテレビ[サンデーモーニング]
評論家・大宅映子 安倍さんに対して人の書いた文章を読むだけだという批判があったが、(菅さんは)もっとひどい。CO2の話にしても願望に過ぎず、具体的なものは何もない。30年も先の話は誰も責任がとれない。言うだけならば誰でも言える。あれが通ってこれで行きましょうという話がまとまっていくというのは、よほど変わった人たちが集まっているという気がする。
2020/11/01 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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