【あの一言】
異例の3派閥共同会見・総裁選14日に投開票
評論家・大宅映子 安倍政権の継承が声高に叫ばれていることに驚いてしまう。(安倍政権は)花火は打ち上げたけれども結局、憲政史上最長ということだけが目的だったのかなというガッカリ感しかなかった。こういう中でどういう風に新しいことをやるのかという話ではなく、「安倍さんのやってきたことをやります」というのが出て、しかもあっと言う間に派閥が集まって、もう菅さんに決まりというような形になってしまう。昔の自民党の派閥というのはもう少しいろいろな色があったが、今は何も見えなくて単なる数合わせに過ぎず、しらけてしまう。
2020/09/06 TBSテレビ[サンデーモーニング]
評論家・荻上チキ 森友問題の再調査をしないということは自殺された近畿財務局の職員の遺族の思いを無視している。叩き上げなんていう雰囲気は全くなく、ここ数年間、菅さんは何をやってきたのかといえば、基本的には疑惑であるとか疑問に対しては蓋をし続ける、無視をし続けるということが記者会見などの対応であった。そうした人が実は叩き上げなんだと言われてもこれから期待することはできない。
2020/09/06 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 自民党の強さ、魅力は復元力だった。右に寄り過ぎたなと思えば、リベラルの路線にばねを働かせる。それはその背後にある国民のまなざしを常に意識していたからこそである。今、安倍政権の継承が1つのキーワードになってきているが、支持率が30%台に落ちていたような政権の継承と言われても、国民としては今一つピンとこない。コロナに対する対応やマネージメント、アベノミクスなるものの限界を明らかに露呈しているのが現状で、金融をジャブジャブにして株価だけ上げているが、産業が動かない、国民も豊かになっていない。さらに対米過剰依存、トランプへの過剰同調みたいな空気になっている。こういう状況に対して次の日本がどうしたらいいのかということを本気で議論して、この総裁選の中から日本の進むべき道が出てくるのであれば、大変結構なことだが、権力維持装置だけが働いている気がして仕方がない。
2020/09/06 TBSテレビ[サンデーモーニング]
松原耕二 この数年、自民党議員と話していても安倍さんの次は大変だよなという話になり、みな口をそろえる。いろいろと看板を掛け変えてやってる感はだしてきたが、長期的な難しいテーマは後回しにしてきて、それがさらに悪化してきている。いろいろな負の遺産のど真ん中にいた菅さんだが、今回は安倍政権をリセットさせないための流れにも見える。
2020/09/06 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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