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スペシャル あの一言
2024年11月18日(月)
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【あの一言】
<風をよむ>~“感染症から見えた中国”~
立命館大客員教授・MIT国際研究センター・シニアフェロー・岡本行夫
去年の末にウイルスが発見されて中国がそれを公表したのは1月20日。書き込んできていて、そういう意味で中国はやはり異質な国といえる。習近平という人は毛沢東以来の強権の指導者と言われているが、中国はSARSの時には世界経済全体で0.3%ぐらいの落ち込みだったが、あの当時の中国GDPは世界の4%ぐらいだった。今は17%ある。今までのような中国のやり方ではだめだということを早く習近平に気が付いてもらう必要がある。
2020/02/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]

姜尚中
今回の問題を見る時、2つの視点が必要で、一つ目はこれまで(中国では)民主主義より独裁の方が効率的なのではないかと思われていたが、今回のようなことが起きるといろいろと憶測が広がり、逆にダメージが大きくなるということがわかったのではないか。もう一つは今、中国特殊論や中国異質論というものが出てきているが、中国は他の国とは違うという異質論だけでいいのか。欧米を見渡すと中国・韓国・日本も含めて黄色人種イコールウイルスのような形で叩かれている部分がある。これは欧米の中にある黄色人種が災いをもたらす「イエローペリュー」という黄禍論であり、今、欧米では特にそれが広がっている。中国人や韓国人、日本人も含めていろんな被害を受けている。大切なことは中国異質論で済ましてはだめだということ。この2つの視点を持つべきであり、そうしないとバランスが取れなくなる。
2020/02/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]

神田外語大学・興梠一郎教授(VTR)
習近平は“治安維持”“社会不安”の問題を怖がっている。失業者が大量に発生したり民衆の抗議運動が起きたり、ウイルスの対策も先が見えない状況で社会の安定を一番重視している。経済がものすごいダメージを受けるので、とにかく生産活動は開始するという方針を打ち出している。
2020/02/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]

神田外語大学・興梠一郎教授(VTR)
経済の回復が先にあって感染症の問題が二の次になっている。そうすると経済活動と連なる形でウイルスを拡散してしまう。北京と上海に大規模感染が起きると本当に大変なことになる。経済とウイルスの封じ込めを同時にやらないといけない。
2020/02/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]

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