【あの一言】
米国“軍事協定破棄”を批判・揺らぐ日米韓の連携
法政大学総長・田中優子 光復節の演説で文大統領は2045年に南北統一を目指すとはっきりと言った。昨年は友好を進めると言っていただけだったので大きな違いがある。期限まで切ってきた。韓国は今、中国と非常に密接な貿易関係があり、中国との関係を密にしている。中国の後ろ盾で南北統一を考えているのではないか。南北の統一を実現するには日本を利用するのが一番手っ取り早い。そう考えるとつじつまが合う。そもそも日本が韓国をホワイト国から除外したのは中国との貿易の関係に非を感じてやった。次に何が起きるかを考えれば在韓米軍の縮小だろう。
2019/08/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
元外務事務次官・薮中三十二 これからは韓国抜きで、米国とだけでやればいいではないかという声もある。そういった意見が見誤っているのは、肝心の米国すらも本当に同盟関係を大事にしているのかという点。特にトランプ大統領自身、さほど同盟関係を重視していない。NATOもがたがたになっている。北朝鮮についても1月の間に6回も7回もミサイルを撃ったが、あんなのは大したことはないと言っている。そのあたりでほころびが大分出てきている。
2019/08/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
松原耕ニ ブレグジットにひっかけてコレグジットという言葉すら出てきている。つまり日韓関係から韓国が出ていってしまい、北朝鮮の方に行ってしまうのではないかという意味。政府関係者の人に聞くと今回の決断の背景にはトランプ大統領の間違ったメッセージにあるのではないかということで、同盟軽視と同時に短距離ミサイルなら撃ってもいいじゃないかと言っていたことをいいことに、北朝鮮は迎撃が難しい短距離ミサイルを次々と開発している。韓国と駐留米軍を人質にしているような恰好になっている。
2019/08/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 日韓どちら側にしても自殺行為のようなものがどんどんエスカレートしている。国民レベルでの対立がエスカレートして政治がなだめているのではなくその逆が行われ、政治リーダーが主導する形で対立がエスカレートしている。しかもそのテーマは今のことではなく過去のこと。日本帝国主義が36年間韓国を支配していた時代があることを引きずっている。文大統領はその時代に対するあらゆるうらみつらみを今でも引きずっている。日本の政権も戦前の日本は間違っていなかったという空気を国権主義、国家主義への傾斜のような形で見せている。少なくとも我々がやるべきは未来のことであるべきで、これからの世代の人たちに日韓のコミュニケーションのパイプを太くしていくこと。
2019/08/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
|