【あの一言】
イラン・ウラン濃縮再開・米国が有志連合結成へ
東京大学大学院教授・西崎文子 有志連合というのは国連をバイパスしていくという色合いが非常に強い。日本は先読みして有志連合で何をやればいいのかを考えるのではなく、根本に戻って米国に対して何を言うべきかをまず考えるべき。
2019/07/14 TBSテレビ[サンデーモーニング]
元外務次官・薮中三十二 トランプさんは日本が一番、ホルムズ海峡を通る原油に依存しているのだから先頭に立って守れと言ってるが、そう簡単な話ではない。元々緊張が悪化したのは米国が核合意から離脱したからであり、有志連合というのはなかなか難しいし、今までは相手は海賊で海賊対処法で対処してきたので、艦船が出ていけば海賊は逃げていくだけだったが、相手がイランということになれば話は別。そういう意味では圧倒的に慎重にやるべきであり、何より大事なのは外交。せっかく安倍さんがイランまで行ったのだから引き続きの外交努力を続けていくべき。
2019/07/14 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 今また有志連合という言葉がちらつき始めている。一連の流れの中で日本人としてしっかりと考えておくべきは米国の戦争に巻き込まれることに関してはしっかりとした線引きをしておく必要があるということ。米国はダブルスタンダードであり、イランの核にかなり神経質になっている一方で、イスラエルの核についてはどうなんだという話。日本は非核において世界に冠たる存在でなければならない。日本は国連中心で国際社会をまとめていこうというところに立っていて、自分自身も常任理事国になろうかというぐらいの意図をもっているので、国連という仕組みに徹底的にこだわっていく必要がある。有志連合的な形で問題を解決していくのではなく、そのためには日本としてエネルギー戦略に関してホルムズ海峡で過剰に米国に依存しているという状況から脱し、中国やアジアの国々にも呼び掛けてホルムズの安定に関してイランと向き合うなど主体的な行動や構想が問われてくる。
2019/07/14 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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