【あの一言】
<寺島実郎の「未来先見塾」~週刊寺島文庫~>日本企業経営の現状と課題
寺島実郎 今、世の中はクラウドイノベーションの時代が来ており、まさにそれがインダストリー4.0であり、モノ作りのパラダイム転換になっている。日本企業は大きくそういう世界の状況に目を向けるべきで、今の日本がうずくまっている大きな状況は、結構景気が良くなっているという錯覚の中にいることが大きな理由。株が高くなっているのでつり天井のような感覚になっているが、そうした株価はGPIF年金基金など公的資金をぶち込み、中央銀行のETF買いなどしてつり上げているだけということを忘れる。
2018/10/12 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
寺島実郎 モノ作り国家日本の時価総額はわずかに23兆円で、アップル1社の4分の1から5分の1。ここの壁が日本が苦闘している壁になっている。大きな流れとしてはITのプラットフォーマーズが、データベースのプラットフォームを握りつつあり、このデーターリズムというものがこれからの世界の産業経済の大きなうねりになりつつある。
2018/10/12 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
寺島実郎 デジタルエコノミー時代の本質は日本企業の向こう側にITビック7と言われるGAFA+Mとテンセント、アリババを見据えている。特にシリコンバレービジネスモデルと言われている米国のビック5(GAFA+M)の時価総額は、476兆円で日本のGDPに迫っている。これに中国も加えると日本のGDPを軽く凌駕してしまう。
2018/10/12 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
法政大学・大学院教授・米倉誠一郎 昔、米国の鉄道がだめになった時に自分達は鉄道会社だと思ったからだというのがあった。もし彼らが自分達を輸送会社だと思っていたのなら、まったく違う展開になっていただろう。トヨタもトヨタ自動車といっている限りは駄目で、自分たちはモビリティーを快適に提供すると言うことで、プラットフォーマーになれる可能性が出てくる。その場合にはアップルやグーグルが乗せてくださいと言ってくることだろう。自分たちは、鉄道屋だとかトラック屋だとか言うのではなく、輸送やメカの概念に広げることが重要。
2018/10/12 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
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