【あの一言】
中国・なぜ今?「中国空母・遼寧」軍事訓練が活発化
笹川平和財団・小原凡司 中国で海軍の範囲を拡大しろとの指示がでたのは85年。これから第一列島線までいったのが2010年ぐらい。最近になって米国が攻撃型原潜の能力を強化している動きや海上自衛隊の動きを見て第二列島線まで中国海軍の対潜水艦の行動を拡大しなければならないということを言い始めている。
2018/04/23 テレビ朝日[ワイドスクランブル]
笹川平和財団・小原凡司 北朝鮮が核・ミサイル開発をいったん中止、核実験場も廃棄すると表明したことについは米国を中心に中国もかかわっている。北朝鮮の核兵器問題について中国はまだ楽観的には見ていない。米朝首脳会談が開かれた後、実際に北朝鮮の核兵器が放棄をされて非核化がされ問題が解決するとは中国は思っていない。3月末に金正恩が初めて訪中したが、その後も中国は北朝鮮に対する経済制裁の項目を改めて米国との協調姿勢を保ったままでいる。このことからもこの問題が簡単には解決しないことがわかる。中国はその先に米国の軍事力行使があるかもしれないと考えている。
2018/04/23 テレビ朝日[ワイドスクランブル]
笹川平和財団・小原凡司 中国にとって台湾を統一することは諦めることのできない目標。2020年までに鄧小平氏が指示していた皆がある程度豊かになれる社会が完成するということになり、今それ以降の時代を中華新時代と言っている。ただ、台湾を含めた領土の統一は鄧小平の指示でもあるので2020年までに中国は台湾への圧力を高めていくとみられる。ここにきてトランプ政権が中国がやろうとしていることに対し非常に強い態度に出始めている。中国が恐れているのはトランプ政権が軍事力の行使を躊躇しないことをシリア空爆や北朝鮮への軍事圧力の強化などで見せ始めていること。中国周辺の安全保障環境が変わり、中国の国際的経済活動を妨害する動きも出てくるかもしれないために海軍の増強を急いでいる。
2018/04/23 テレビ朝日[ワイドスクランブル]
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