【あの一言】
金委員長「電撃訪中」どうみる北朝鮮情勢
マサチューセッツ工科大学シニアフェロー・岡本行夫 日本は1番てこがない国。米国が米朝会談を表面的に成功させなければいけないということで、同盟国・日本の利益に反するようなものを作らないように中国と日本はもっと意思疎通をすべき。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
慶應義塾大学教授・渡辺靖 米朝首脳会談が開かれるのかは南北首脳会談がどれ位の具体的な成果をあげるかによっても変わってくる。この問題は時間がかかる問題でもある。今後米朝の間でもその時にどういうロードマップ、出口戦略を共有できるかということを共有する必要がある。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
週刊報道LIFEキャスター編集長・松原耕二 核廃棄のプロセスというのは想像以上に長い十年、二十年かかるプロセスが必要。ものすごく忍耐力が必要なプロセスをボルトンとかポンペオなどの最も忍耐力がない政権が向き合うというのが心配。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
神田外語大学教授・興梠一郎 米国と中国は核を持ったまま米中国交正常化をやったということで、北朝鮮が中国の真似をしているような所が結構ある。それを米国が許すかどうか。中国は北朝鮮に核を放棄させるのは難しいと思っている。中国は朝鮮半島が戦争になることを怖がっているが、このまま放置すれば韓国とか日本が武装しなければいけないという世論が強まっていく。それが果たして中国にとっていいのかという話。朝鮮半島を戦争にしたくないのであれば、韓国とか日本の立場も考えて北朝鮮を抑えていくという方向に持っていくことが重要。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・リージョンウォン 基本的には南北、米朝首脳会談で北が非核化についてどこまで大きな決断がされるかを確かめるしかなく、それを見た上で、2者、4者、6者を組み合わせて、失敗した理由を考えながら、安易な見返りをどのように防止するのかという形で連携させていくしかない。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
南山大学教授・平岩俊司 拉致、核、ミサイルの問題はどれかが突出して解決することはあり得ない。核ミサイルの問題が動いているとすれば、中途半端な形で決着がつかないように働きかけをする必要があると同時に、日本としても日朝の間の個別の問題である拉致問題の解決にも資するような形で連動させていくという姿勢が必要。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
南山大学教授・平岩俊司 米国との合意を何らかの形で保障する多国間というのは北朝鮮にとっても必要。中国の影響が大きくなりすぎるのも北朝鮮からするとあまり快適ではない。ロシアのような別の関係国を引っ張り込んで、色んなバランスをうまくとりながら自分たちの活動空間を拡大していきたいというのが北朝鮮の狙い。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
神田外語大学教授・興梠一郎 6か国協議ではダラダラした現状維持が続き、関係各国の利害が対立する隙間で北朝鮮が生存環境を広げてきた。北京で集まって話しても中国は現状維持の時間稼ぎ。その隙間にどんどん核兵器を開発したというのが今まで起きたこと。中国が1番怖がっているのは米国が北朝鮮に攻撃を仕掛けること。中国は米国に対米カード、貿易問題とかに対するカードとして北朝鮮を使ってくる。非常に問題が複雑になっている。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
慶應義塾大学教授・渡辺靖 現実的に考えれば核廃棄は段階的に進めざるを得ない。段階的に進めていく中で、米国がどこまで忍耐強く向き合っていけるかがポイントで、その課程の中では段階を進めるために北朝鮮は何かしらの見返りを求めていくだろう。もしこのプロセスが失敗した場合、軍事オプションか黙認するかというオプションしかない。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・リージョンウォン 南北首脳会談は米朝の予備会談みたいなものなので、そこで最低限の約束がほぼ文書化に近いような形で出るというのが前提条件。南北でやって中身がないという話になれば、米朝会談は流れるかもしれない。現実的には合意自体は包括的に完全な非核化を想定したものを作らざるを得ない。ただ、実行に関しては段階的にならざるを得ない。そこでロードマップ、取引の問題が出てくる。その第1段階、第2段階で意味のあるものをしっかりできるかどうかがポイント。
2018/04/01 NHK総合[日曜討論]
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