【あの一言】
ティラーソン国務長官“更迭”報道・対北朝鮮政策への影響は
岸井成格 米国に対し核ミサイル大国になるというのは、金正日の遺訓と言われている。フセインやカダフィがやられたのは核を持っていなかったからだというのがその理由。来年がちょうど建国70年で、それまでにやれということだが、それを金正恩委員長が忠実に守っている。
2017/12/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 7月にジョンケリーという海兵隊の大将を大統領首席補佐官につけたあたりからトランプ政権は軍事政権化してきた。戦争計画がものすごく具体的になり重心が下がってきた。米国は北朝鮮の反撃能力を削ぐために本気で戦って体制転換までもっていかないといけない。その準備が着々と進んでいるという状況になってきた。ティラーソン国務長官はエクソンモービルのCEOだった人で、ある意味政権の中では一番まっとうな空気を漂わせていた。ジョンケリーがティラーソン国務長官更迭を主導している。この政権が軍事政権化していることだけは間違いない。
2017/12/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
関西学院大学客員教授・元国連職員・大崎麻子 北朝鮮は自制しないという姿勢を鮮明に出し、非常に厳しい局面に入っているし、米国もごたごたしている。その中で日本がどう対応していくかが問われている。今月、日本は国連安保理の議長国で、15日は閣僚級会合も主催して北朝鮮の話を中心に非核化の話もしていくということなので、議長国の立場を最大限に活用して、国際的協調体制とか、制裁を各国が確実に履行するよう働きかけるとかをやるべきだろう。
2017/12/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 軍事専門家とか軍事オタクの人たちの議論には注意すべき。弾道ミサイルとなると、飛距離ばかりが議論されるが、ミサイルには制御能力というもう一つ重要な技術が必要で、例えばGPS誘導や、地形照合型誘導技術などを北朝鮮は一切持っていない。そういう意味でもしこれを使えば、その瞬間に北朝鮮という国はつぶれるのであり、使えない兵器という言い方もあり冷静に見るべき。
2017/12/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
コリアレポート編集長・辺真一 我々はもしかすると米朝対話が始まるのではないかという淡い期待を抱いたが、今回の発射で見事に裏切られた。北朝鮮からすれば満を持して発射した。北朝鮮の主たる敵はソウルでも東京でもなく、米国。ワシントン攻撃を可能にするICBMを手にすることで、対等に米国と交渉できる。北朝鮮はこれから、太平洋上の水爆実験、あるいは火星15号の正常角度の発射、火星13号と火星12号もろもろの発射実験、7回目の核実験を交渉のカードとして、米韓合同軍事演習の中止や制裁の解除を導き出そうという考えを持っている。
2017/12/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
|