【あの一言】
中国が特使を北朝鮮に派遣・金党委員長の最側近と会談
岸井成格 北朝鮮への制裁がものすごく効いてきていると聞いている。今や北朝鮮にはアフリカでの労働者からの収入しかなくなってきている。そういうような状況になってくると戦うにしても戦う余力がもうないのではないか。そうなると交渉に応じてくる可能性はある。一方で気になるのはトランプ大統領が日本は自分の上空に飛ばされても撃ち落とさないのかと言っているが、最後(次回)に北朝鮮がミサイルを飛ばした場合はトランプは撃ち落とすと思う。そうなるとまったく話は変わってくる。
2017/11/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 2ヵ月以上動きがない最大のポイントは中国の圧力がものすごくボディに効いていること。11月9日に米中首脳会談があって10日経ったが、そこで中国が北朝鮮に対する圧力強化を確約したということになっている。今回、中国の特使が行ったが、米国は7月から対北朝鮮に対する本気の戦争計画というのをものすごく具体化してきていて、もし何らかの形で軍事衝突が起きれば、北朝鮮は消滅してしまうかもしれない危機になっている。習近平国家主席は共産党大会で力をつけて第二期政権に入って強権化しているが、台湾と北朝鮮に対して何らかの実績をあげることを大きく意識し始めている。
2017/11/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 こうした中、北朝鮮に対する中国の圧力に関して、面白い変化が起きてきている。米国が先行して南主導の朝鮮半島の統一になるよりも、中国は緩衝材としての北朝鮮を残したいので、戦争になるのであれば、トップを入れ替えてでもグリップしたい考え。今、中国の方が(主体的に)米国より先に軍事行動を起こすぐらいの圧力をかけかねない状況になってきている。経済的圧力の強化でミサイルを廃絶する方向にもっていこうとしている。局面が変わり始めていることを認識しておくべき。
2017/11/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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