【あの一言】
米韓合同軍事演習に北朝鮮反発・ミサイル発射が行われない背景は
寺島実郎 なぜ北朝鮮が1か月以上もミサイルを撃たないのかといえば、中国の金融制裁がものすごく効いてきているから。さらには米国の戦争計画が北朝鮮に対していったん開戦した場合のプロセスがしっかりと見え始めてきた。トランプ政権がものすごく軍事政権化してきていて、米国が本気になればなるほど中国が北朝鮮に対して非常に真剣になり始めている。今、ちょうど共産党大会を終え25日に新体制を発表していくが、それにより中国が強権的な体制を強めた場合、米国が戦争を仕掛ける前に中国が北朝鮮を思うにまかせる状況に持っていく必要があるという思いになってきている。北朝鮮トップの首のすげ替えさえちらつかせながら、中国の軍事介入さえ議論され始めてきている。こうした情報が出てくること自体、北に対するものすごいプレッシャーになってくる。局面が新たなところに動いている。
2017/10/22 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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