【あの一言】
原発事故の“教訓”とは
寺島実郎 ウィーンの国際原子力機関に対して日本はどう貢献するのか、来年、日米原子力協定の改定が迫っている中、原子力の問題に向き合うのなら、日米関係の基軸に原子力をどうするんだというテーマに真剣に覚悟を決めて向き合わないといけない。ワシントンで議論しているとウェスチングハウスの親会社は東芝、日立とGE、三菱重工とアレバとの連携など世界の原子力産業の中心に日本がそうそうたる企業が並んでいる。つまり日本は当事者なんだということ。トランプ政権はここにきて倒産という方向感が見えてきたウェスチングハウスという東芝の子会社を債務保証をするとさえ言い始めている。ウェスチングハウスは中国で4基の原発を現在作っていて、そういう意味で米中関係にもなっていってしまう。
2017/03/12 TBSテレビ[サンデーモーニング]
吉田文彦(朝日新聞社論説委員) 福島原発事故が何をもたらしたのか、この事故のインパクトの大きさ、福島事故は世界で何をもたらしているのかがやっと見えてきた。原発ルネッサンスという夢はもはやつぶれてしまった。福島原発事故は原子力産業がある意味、衰退期に入る大きなきっかけになった、一方で廃炉や使用済み燃料の問題もあり、原子力産業をなくしてしまうことはできない。誰がどう後片付けをしていくのかという問題が如実になってきた。
2017/03/12 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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