中国南部を中心に続いている豪雨により多くの省で河川の水位が急激に上昇し、約3800万人に影響が出ているという。国営メディアは12日、今後数日はさらに多くの雨が予想されると報じている。
カタールの
『アルジャジーラ』によると、中国国営放送の中国中央テレビは、中国南部にある広西チワン族自治区の栄川沿いの水位が、土曜日の朝から降った大雨で、警報レベルとなる水位よりも5.04メートル上回る水位を記録したと報じた。
また四川省アバ県では、何日にもわたる激しい雨によって堤防が決壊し、約60メートルの道路が破壊されたという。
同放送局は更に、江西省南部の関係当局が、中国最大の淡水湖として知られる鄱陽湖での深刻な洪水を予想していると付け加えた。...
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『アルジャジーラ』によると、中国国営放送の中国中央テレビは、中国南部にある広西チワン族自治区の栄川沿いの水位が、土曜日の朝から降った大雨で、警報レベルとなる水位よりも5.04メートル上回る水位を記録したと報じた。
また四川省アバ県では、何日にもわたる激しい雨によって堤防が決壊し、約60メートルの道路が破壊されたという。
同放送局は更に、江西省南部の関係当局が、中国最大の淡水湖として知られる鄱陽湖での深刻な洪水を予想していると付け加えた。湖の水位は前例のないペースで上昇しており、先週末には、1998年の最高記録を超え、警戒レベルの19.5メートルをはるかに上回る22.65メートルに達している。
江西省では既に520万人に影響が出ており、43万人が緊急避難しているという。
また中国中央部の湖北省の郡でも、洪水警戒レベルを最も高い洪水警報に引き上げている。湖北省黄石市の陽新県では、雨季の始まり以降5回に渡って大雨となり、6月8日から7月10日までの間に、その時期の平均雨量のほぼ2倍が降っている。
インド『NDTV』によると、中国当局は、7月12日の時点で、江西省、安徽省、湖北省、湖南省を含む27の地域で洪水が起こり、3790万人が被害を受け、141人が死亡または行方不明になっており、225万人が緊急避難したと発表した。
長江を含む多くの川は、何週間にもわたる集中豪雨で水位が急騰しており、中国当局は洪水警戒レベルを4段階中2番目に高い「2」に引き上げた。
洪水により28,000を超える建物が破壊され、被害額は822億元(約1兆2千億円)と推定されている。
国家発展改革委員会は土曜日、中国政府が洪水の被害を受けた地域の災害救援に約4,420万ドル(約47億円)を割り当てると発表した。
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