『BFMTV』によると、ハッキング攻撃により、何十万という個人や企業の税務データが漏洩した。ハッカーは、自身のハッキングを証明するために、いくつかの地元メディア宛にハッキングしたデータベースの一部を送った。漏洩したのは、納税者の氏名、住所、いわゆる社会保険番号に相当する識別番号、所得および税額などである。
ハッカーによると、ブルガリアの人口710万人のうち、500万人分の情報が含まれていると言う。...
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『BFMTV』によると、ハッキング攻撃により、何十万という個人や企業の税務データが漏洩した。ハッカーは、自身のハッキングを証明するために、いくつかの地元メディア宛にハッキングしたデータベースの一部を送った。漏洩したのは、納税者の氏名、住所、いわゆる社会保険番号に相当する識別番号、所得および税額などである。
ハッカーによると、ブルガリアの人口710万人のうち、500万人分の情報が含まれていると言う。
『ZDnet』によると、このハッカーは、国家歳入庁(NRA)のネットワークから合計21GB近くにのぼる、110個のデータベースを盗み出したことを自慢しており、そのうちの11GB分のデータ、57個のデータベースを地元のニュースレターと共有したという。そして今後数日以内に残りのデータベースもリリースすると伝えている。
一方、ブルガリア財務相は、財務省傘化の国家歳入庁のデータベースの約3%が影響を受けたと推定している。
『ZDnet』によると、ハッカーはYandex.ruのEメールアドレスから地元のメディアに連絡を取っており、「あなたの政府は愚かだ。あなたのサイバーセキュリティはパロディーレベルだ。」という、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの言葉をアレンジしたメッセージを送っている。そして、11年前からNRAネットワークへのアクセスが可能だったとも述べている。
『AFP』によると、この海賊行為に直面して、ブルガリア政府は火曜日に国家安全保障会議を召集した。攻撃は「海外からやってきて」おり、「国家安全保障に触れている」と内務省マリノフ大臣は警告している。
モスクワ関与の疑いについては直接は言及していないものの、「政府はF-16航空機購入という重要な決定を下したところで、(メディア宛の)電子メールはロシア語だ」と大臣は指摘した。
共産主義時代の元ソビエトの衛星国だったブルガリアは、2004年にNATOに加入。政府は7月10日、ソビエト製MiG-29に代わる新しい米国製 F-16戦闘機を12億5600万ドルで購入すると発表していた。
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