7月4日付米
『ロイター通信』:「北朝鮮当局の拘束を解かれた豪州人留学生、“健康に問題ない”とコメント」
北朝鮮の金日成総合大学に留学中の豪州人、アレック・シグリー氏(29歳)は、6月25日から連絡が途絶え、安否の程が不詳であった。
しかし、北朝鮮当局の拘束を解かれて7月4日に北京空港に到着したシグリー氏は、自身は健康上全く問題ないと発言した。
ただ、北朝鮮当局に拘束された理由等、詳細についてのコメントは避けた。...
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7月4日付米
『ロイター通信』:「北朝鮮当局の拘束を解かれた豪州人留学生、“健康に問題ない”とコメント」
北朝鮮の金日成総合大学に留学中の豪州人、アレック・シグリー氏(29歳)は、6月25日から連絡が途絶え、安否の程が不詳であった。
しかし、北朝鮮当局の拘束を解かれて7月4日に北京空港に到着したシグリー氏は、自身は健康上全く問題ないと発言した。
ただ、北朝鮮当局に拘束された理由等、詳細についてのコメントは避けた。
豪州のスコット・モリソン首相は議会開催時に、シグリー氏が無事に解放されたことと、豪州は北朝鮮に大使館・領事館を設けていないため、在平壌(ピョンヤン)スウェーデン大使館の支援を求めそれが奏功したことを明かした。
スウェーデン外務省は『ロイター通信』のインタビューに答えて、豪州との領事行為に関わる協定に基づき対応したと表明した。
なお、北朝鮮問題専門家は、北朝鮮が豪州人留学生を拘束したのは、特に政治的背景はなく、また、突然の解放も、6月30日の電撃的な米朝首脳会談に何ら関わることではなかろうとコメントした。
一方、長い間北朝鮮と敵対関係にある米国からの旅行者等は、政治的な理由もあって、よく北朝鮮当局に拘束され、場合によって、長期の拘留や労働奉仕を強いられている。
特に、2017年に逮捕された米国人学生オットー・ワームビア氏は、17ヵ月間も拘束された後に解放されたものの、帰国後間もなく死亡したこともあって、米国による北朝鮮敵視が強まっていた。
同日付フランス『AFP通信』:「北朝鮮当局に拘束された豪州人留学生が“無事に解放”」
6月下旬から突然家族との連絡を絶ったアレック・シグリー氏は、北朝鮮当局に拘束されたものとみられ、安否が心配されていた。
同氏の父親である、中国・アジア研究専門家のゲリー・シグリー教授は、地元豪州メディアに対して、息子が無事に解放されて大変安堵していると語った。
なお、アレックは、北朝鮮事情に詳しく、朝鮮語も話せる留学生で、北朝鮮向けのツアーを手掛ける旅行会社も運営している。
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