ロシアで開催されているサッカー・ワールドカップ(W杯)は、従前に噂された暴動等は発生しておらず、ホスト国ロシアとしてはひとまず安堵しているとみられる。この状況に関してウラジーミル・プーチン大統領は、国際サッカー連盟(FIFA)会長らの表敬訪問を受けて、これまで散々西側諸国から言われたロシアへの悪口が虚偽であることが証明できたとご満悦である。
7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン大統領、ワールドカップのお蔭でロシアの悪口が根拠のないものだと判ったはずとご満悦」
W杯が開催される前、特に米国からプーチン大統領は“害を及ぼす政治家”だと皮肉られ、W杯ホスト国として全く不安でうまくいくはずがなかろうと噂されていた。
しかし、W杯が実際開催されてみると、心配された人種差別問題やフーリガン暴動(熱狂的なサッカーファンによる暴動)も発生しておらず、ロシアを訪れた多くの人たちがロシアの好印象を口にしている。...
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7月6日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン大統領、ワールドカップのお蔭でロシアの悪口が根拠のないものだと判ったはずとご満悦」
W杯が開催される前、特に米国からプーチン大統領は“害を及ぼす政治家”だと皮肉られ、W杯ホスト国として全く不安でうまくいくはずがなかろうと噂されていた。
しかし、W杯が実際開催されてみると、心配された人種差別問題やフーリガン暴動(熱狂的なサッカーファンによる暴動)も発生しておらず、ロシアを訪れた多くの人たちがロシアの好印象を口にしている。
そこでプーチン大統領は7月6日、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長らの表敬訪問を受けて、目下のところのW杯の成功で、“ロシアに関する多くの悪評が嘘であることが証明”されたと喜びのコメントをした。
同大統領は更に、ロシアを実際に訪問した人たちは、ロシアが友好的で手厚くもてなすことに長けた国だということを確信したはずだとも付言した。
インファンティーノ会長も、赤の広場で人々から、ロシアの警官が常に笑みを浮かべていて、道案内等を求めてもとても友好的に接してくれたと喜んでいると言われたことを明かし、“ロシアに対する新たな印象”となっていると語った。
ただ、一方で7月5日、また新たに毒ガス“ノビチョク(旧ソ連が開発した神経ガス)”によるとみられる被害が英国で発生したとして、英政府から責任追及される事態となっている。
英国では今年3月、ロシアの二重スパイとみられる人物とその息女が、ノビチョクとみられる毒ガス攻撃に遭っており、英国等からロシアが糾弾されていた。
なお、ロシア政府は、今年3月の事件も今回の事態についても一切無関係だと主張している。
同日付ロシア『イタル・タス通信』:「プーチン大統領、ロシアを訪れた多くのサッカーファンがソーシャルメディアを通じてロシアの悪評を吹き飛ばしてくれていると表明」
プーチン大統領は7月6日、かつてのW杯スター・プレーヤーらの表敬訪問を受けて、ロシアを訪問している多くのサッカーファンが、ソーシャルメディアを通じて、ロシアに向けられていた多くの悪評が真実と違うことを訴えてくれていると喜んだ。
同大統領は、訪問客らがロシアの温かいもてなしに実際に接し、また、ロシアの良き伝統にも触れて、良い思い出を自国に持って帰ってくれるはずだともコメントした。
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