アマゾン広報担当のアリッサ・ブロニコウスキー氏は次のように述べた。「お客様を第一に考えたサービスである。常にお客様に便利な配送オプションを提供し、最も便利な方法でお客様が荷物を受け取れるようにしたい。」
顧客はアマゾン・キー・アプリをダウンロードする必要があり、アマゾンアカウントをこれと連携させたうえで配達先を登録する。セットアップ完了後は、アマゾン・コムで買い物をし、注文手続画面で「車へ(in-car)」という配達オプションを選択する。...
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アマゾン広報担当のアリッサ・ブロニコウスキー氏は次のように述べた。「お客様を第一に考えたサービスである。常にお客様に便利な配送オプションを提供し、最も便利な方法でお客様が荷物を受け取れるようにしたい。」
顧客はアマゾン・キー・アプリをダウンロードする必要があり、アマゾンアカウントをこれと連携させたうえで配達先を登録する。セットアップ完了後は、アマゾン・コムで買い物をし、注文手続画面で「車へ(in-car)」という配達オプションを選択する。車は配達時にセットアップした配達先付近にある必要がある。
配達日になると、顧客は配達中であることをテキストメッセージなどの形で知らされる。アマゾンがGPSで車の位置を特定し、荷物をスキャンすると、オンスター(On-Star)などの車に接続されたサービスを通じて車が解錠され、配達ドライバーは荷物を車のトランクに入れる。その後、配達ドライバーは、車を再施錠するリクエストを出す。配達が完了すると、顧客は通知を受ける。本サービスの開始にあたり、アマゾンはプライバシーに保護する対策を取っていると言う。例えば配達ドライバーにシステムのパスワードを知られることはない。
サービスは現在のところ、特定の車種、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラック、およびボルボでしか利用できない。2015年モデルより新しく、オン・スター(ボルボの場合はオン・コール)を装備している車である必要がある。
あるセキュリティ専門家は、車中配達サービスはオン・スターを使っているからうまくいくと言う。シカゴに本拠を置くサイバーセキュリティー会社ナウ・セキュアのチーフ・モビリティ・オフィサーのブライアン・リード氏は、「オン・スターは既に実績のある技術で、アマゾンは車との接続においてオン・スターと正式に提携した。長年GM車で使われ我々も信頼を寄せている技術なので、車を解錠するのにアマゾンが非標準の方法ではなく、標準的な方法を使用しているのは嬉しいことだ。」
昨秋、アマゾンは顧客不在時に家の鍵を開けて荷物を配達するサービスを開始した。しかし消費者はしばしば見知らぬ人が家に入り込むことにを嫌がる。
リード氏は、車は、車内に高価なものを置いていないような一部消費者にとってはより安心だという。
車への配達は、オンライン購入を合理化するだけでなく、家人が不在の場合玄関に届けられた荷物を盗む人、いわゆる「屋根付き玄関の海賊(porch pirates)」を減らすための、アマゾン最新の取組みである。
このサービスは、衛星信号が得難いガレージの中やその他囲まれた環境では機能しない。しかし、同社は、配達中に異変があれば「解決して対応する」としている。
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