有権者登録を行っていない成人もしくは登録しているが投票に行く可能性は低いと答えたアメリカ人を対象とした調査である。アメリカの人口は3億人強であるが、この二つのグループを合わせると推定で1億人を超える。
有権者登録をしていない者が投票をしない主な理由に挙げたのは、投票しても意味がない(15%)、関心がない(12%)、多忙のため(8%)であった。
有権者登録をしているが投票に行く予定のない者では、候補者を知らない(11%)、投票しても意味がない(9%)、候補者によって投票するかを決める(9%)が 、上位を占めた。...
全部読む
有権者登録を行っていない成人もしくは登録しているが投票に行く可能性は低いと答えたアメリカ人を対象とした調査である。アメリカの人口は3億人強であるが、この二つのグループを合わせると推定で1億人を超える。
有権者登録をしていない者が投票をしない主な理由に挙げたのは、投票しても意味がない(15%)、関心がない(12%)、多忙のため(8%)であった。
有権者登録をしているが投票に行く予定のない者では、候補者を知らない(11%)、投票しても意味がない(9%)、候補者によって投票するかを決める(9%)が 、上位を占めた。
投票は半年以上先のため自らの行動を予測することは難しい。しかし特に注目すべきなのは、「投票を行わないと宣言していた人」の13%が、調査の途中で投票に行こうと立場を変えたことである。
調査結果は、米国政治全体にはびこる、深い、そしておそらくは増大する不信感を示唆する。未登録者または登録していても投票に行くつもりのない有権者の約三分の二が、「政治は腐敗しているためあまり関心がない」という質問に「はい」と回答した。2012年、この数字は54%であった。また、政治が「空約束の集まり」だとする意見に「そう思う」「強くそう思う」と回答した者は63%近くおり、2012年調査時の59%から上昇した。
ベリンダ・サンタナさん(68歳)は、『USAトゥデー』に次のように話した。「私は、公約については信用していない。公約が実現されることは非常に少なく、議会は行動しないからだ。一票に価値があると長年言われてきたけれど、いや、価値はないだろう。」
過半数の55%が、トランプ大統領を好ましくないと回答した。これは最近サフォーク大学が実施した別の世論調査でトランプ大統領が嫌いであると回答した有権者の割合と同等であった2016年の大統領選で。三分の一はヒラリー・クリントン氏、28%がトランプ氏、6%が他の候補を支持したと回答した。約30%は投票に行かなかったと答えた。
通常、中間選挙の投票率は低下する。前回の世論調査が示したように、非登録者と2014年中間選挙で投票しなかった者は、毎回投票する有権者と比べて、より政治に対する意識が低く、投票が優秀な市民には不可欠との確信がなく、彼らの一票が違いをもたらすと信じない傾向があった。
民主党の今後の見通しは、政党に関心があるが投票に行かないような若くて多様な国民が投票に行く末がかかっている。これまでの選挙で定期的に投票したことのない人が異常に高い投票率を示した例があったためだ。欠かさず投票する有権者は一般に、年をとっており白人であることが多い。
本世論調査は、4月2~18日の期間、800人の成人を対象に電話で行われた。
閉じる