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【Globali】
米有名ブランド、安楽死に使われる薬の混入でドッグフードを自主回収(2018/02/19)
問題の発端となったのはワシントンを拠点とする米テレビ局ABC系列のWJLA-TVが行った調査で、24以上のブランドのウェット・ドッグフードを研究所に送って調べた結果、JMスマッカー社の缶詰ドッグフード「グレービー・トレイン」から繰り返し低濃度のペントバルビタールが検出されたという。FDAは、サンプル検査の予備的評価をみても、ペントバルビタールは低濃度であり健康に被害を及ぼすほどではないが、少量でも同薬品がペットフードに含まれることは薬事法違反であり、あってはならないことだと指摘している。...
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問題の発端となったのはワシントンを拠点とする米テレビ局ABC系列のWJLA-TVが行った調査で、24以上のブランドのウェット・ドッグフードを研究所に送って調べた結果、JMスマッカー社の缶詰ドッグフード「グレービー・トレイン」から繰り返し低濃度のペントバルビタールが検出されたという。FDAは、サンプル検査の予備的評価をみても、ペントバルビタールは低濃度であり健康に被害を及ぼすほどではないが、少量でも同薬品がペットフードに含まれることは薬事法違反であり、あってはならないことだと指摘している。
ペットがペントバルビタールを含む食品を摂取すると、眠気、めまい、平衡感覚の喪失、興奮状態、吐き気などの症状が出てくる。高濃度を摂取すると、昏睡状態に陥り、最悪の場合死に至ることもある。同薬品は一般的に麻酔薬、鎮静剤のほか、動物の安楽死の薬として使用される。
JMスマッカー社は問題の缶詰を含む、数種類の自社ドッグフードをすでに回収している。同社は「ペントバルビタールの混入はいかなる量でも混入していてはいけないし、我々の品質基準と合致していない。」「このような問題を起こし、心よりおわび申し上げる。」との声明を出した。また同社の広報担当はペントバルビタールの陽性反応があったのはグレービー・トレインのサンプルだけであり、ほかの製品も回収したのはあくまで念のためであることを強調した。
同社は原因について、特定のサプライヤーからもたらされた一部の原材料にあったこと、製造施設が1ヶ所であったことを説明している。同社代表のバリー・ダナウェイ氏は「我々はこの事態を深刻に受け止めており、一部のサプライヤーから薬品がもたらされたことについて大変遺憾に思っている。」との声明を出した。同社は返品に応じるとしている。
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