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【Globali】
イギリスで新ポスト「孤独担当相」設置へ(2018/01/18)
英 『BBC』や米 『NBC News』など各国英文メディアは、イギリスに新たに設置された「孤独担当相」のポストに文化・メディア・スポーツ省を担当するトレイシー・クラウチ政務次官が任命されたことについて報じている。
イギリスのテリーザ・メイ首相は孤独担当相の新設に際して、その目的を「あまりに多くの人々が直面している悲しい現実に対処するためだ。」と説明している。メイ氏は「我々の社会が抱える孤独という問題に向き合って、高齢者や介護者、愛する人を亡くした人々など自分と話す相手や分かち合う相手がいない人が直面している孤独に対して、行動を起こしていきたい。」と述べた。
新たなポストの設置は、イギリスの労働党議員で、2016年にEU離脱の国民投票の集会準備中に乗り込んできた男によって殺害されたジョー・コックス氏の発案だった。...
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イギリスのテリーザ・メイ首相は孤独担当相の新設に際して、その目的を「あまりに多くの人々が直面している悲しい現実に対処するためだ。」と説明している。メイ氏は「我々の社会が抱える孤独という問題に向き合って、高齢者や介護者、愛する人を亡くした人々など自分と話す相手や分かち合う相手がいない人が直面している孤独に対して、行動を起こしていきたい。」と述べた。
新たなポストの設置は、イギリスの労働党議員で、2016年にEU離脱の国民投票の集会準備中に乗り込んできた男によって殺害されたジョー・コックス氏の発案だった。メイ氏の声明の中で「コックス氏は全国に広がる孤独の規模を理解しており、彼らを援助するために全力を尽くすということに専念した。」とコックス氏を表し、「あらゆる方面と協力して戦略を作成することで、彼女の遺志を引き継ぐ。」と話した。
イギリスの赤十字社の調査によると、イギリスの人口6560万人のうち900万人以上が常に、もしくは一時的に孤独を感じているという。同社は、孤独は隠れた流行病であり、別離や死別など様々な節目で全ての年齢層において影響を与えていると指摘した。孤独は健康にも有害であり、1日にタバコ15本を吸うのと同じくらいに匹敵するという。NHSイングランドの主任看護師は「冬の季節は特に寒い気候と孤独が致命的になることもある。」と述べ。「交友を持つことで状況は変わる。」とアドバイスした。イギリスでは75歳以上の人口の半分にあたる200万人が、数日間あるいは数週間全く社会と交流を持たないという。
今回新しいポストの設置により、政府は国家統計局が孤独を測定する方法を工夫し、問題に取り組むための予算が策定されることになると発表した。
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