ドナルド・トランプ米大統領は4日、韓国の文在寅大統領と電話会談を行い、延期を決めた。この決定により、毎年2月から4月にかけて行われる「フォール・イーグル」と呼ばれる軍事訓練が後ろ倒しされることとなった。両国首脳は電話で、演習を延期することで平昌オリンピックの安全と成功のために最大限の努力をすることを確認しあったという。
韓国聯合ニュースによると文氏は「北朝鮮がこれ以上挑発を行わなければ、合同軍事演習を延期する意向を示すことで、平和な五輪となり、興行的に成功するだろう。...
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ドナルド・トランプ米大統領は4日、韓国の文在寅大統領と電話会談を行い、延期を決めた。この決定により、毎年2月から4月にかけて行われる「フォール・イーグル」と呼ばれる軍事訓練が後ろ倒しされることとなった。両国首脳は電話で、演習を延期することで平昌オリンピックの安全と成功のために最大限の努力をすることを確認しあったという。
韓国聯合ニュースによると文氏は「北朝鮮がこれ以上挑発を行わなければ、合同軍事演習を延期する意向を示すことで、平和な五輪となり、興行的に成功するだろう。」という旨をトランプ氏に伝えたという。それに対してトランプ氏は「期間中に演習することはないと言っていいだろう。」と返答した。
その一方で両氏は引き続き北朝鮮に対し圧力をかけ続けることを確認したという。韓国は先日、北朝鮮とのホットラインが再開し、南北会談も実現へ向け動き出している。トランプ氏はこの動きを歓迎する姿勢を見せ、良い結果が出ることへ期待感を示した。また文氏も「南北対話の間も米国と緊密に協議する。南北対話が、北朝鮮とアメリカの対話環境作りに役立つ。」と述べている。
合同軍事演習は毎回北朝鮮の反感を買い、批判されている。今回延期されたことにより暫定的な緊張緩和がなされた形となる。ただ、ジェームズ・マティス米国防長官は今回の軍事演習延期は、五輪開催に伴い警備などに人員が必要になることなど、実務的な理由によるものであり、政治的な理由ではないと述べている。
トランプ氏は平昌オリンピックに自身の家族を含む高官級代表団を派遣すると話しており、長女イバンカ氏の派遣も検討されているという。
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