1963年11月のジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺事件に関する機密文書の一部が、公開禁止期限を迎え、米国立公文書館のアーカイブに公開されている。トランプ大統領は情報機関の説得により全文書の公開は辞めたという。公開されたのは極秘文書全3100以上のうち2800件。これまで約3万件が公開済み。
文書の中には、ケネディの暗殺犯リー・ハーヴェイ・オズワルドとその妻の事件2ヶ月前のメキシコ渡航や国内外の共産主義の関わりに関する捜査資料、ハリウッド関係者やウォータゲート事件の犯人に関する広範な捜査の奇跡が見て取れるという。
9月26日付米国
『AP通信』は「JFK暗殺捜査資料:一部公開だが残りはトランプが公開見送り」との見出しで以下のように報道している。
「CIAやFBIの要請を受け入れ、トランプ大統領は捜査資料の一部の公開を阻止した。公開日の木曜は沈黙が続いたが、情報機関の説得で夜に一部非公開が決まったという。その後2800件の文書が米国立公文書館のアーカイブに掲載された。トランプ氏は「私には他に選択肢がない。...
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9月26日付米国
『AP通信』は「JFK暗殺捜査資料:一部公開だが残りはトランプが公開見送り」との見出しで以下のように報道している。
「CIAやFBIの要請を受け入れ、トランプ大統領は捜査資料の一部の公開を阻止した。公開日の木曜は沈黙が続いたが、情報機関の説得で夜に一部非公開が決まったという。その後2800件の文書が米国立公文書館のアーカイブに掲載された。トランプ氏は「私には他に選択肢がない。(全文書公開には)相当の国益への害が予想される」としている。25年間公開が禁止されきた全文書の公開は最低でもあと半年。情報機関の説得によっては更に先送りとなる見込み。
今回公開された文書には、1963年11月22日以降に政府の捜査官が世界中で暗殺に関する噂や手ががり等の数少ない証拠を追い求める様子、ケネディ政権に関する膨大な情報網(キューバのカストロ政権などの潜伏調査など)が記録されている。
例えば、1962年9月14日の文書には、ケネディの側近(弟のロバート司法長官など)によるカストロ政権への方針に関する議論の記録もある。
どのような内容であれ、オズワルド以外の誰が暗殺に関係しているかなど、決定的な答えが期待される訳ではない。」
同日付米国『ワシントンポスト』の報道によると、多くの文書は、実行犯オズワルドのキューバとのつながりの可能性に関する資料とみられ、FBIが米国内の共産主義者を徹底捜査する模様が見てとれる資料もあるという。
また、「The Worker」というメーリングリスト上の個人に関する情報や、ハリウッド関係者(カリフォルニアの共産主義メンバーだったとされる劇作家ジョン・ハワード・ローソン)などに関する報告書や暗殺事件後に行われた共産党内部の会合(オズワルドが無実で共産主義者の犯行なのか議論された)、CIAのベテラン捜査員でウォータゲート事件で有罪となったハワード・ハントやジェームス・マッコードに関する資料が含まれているという。」
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