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【Globali】
バリ島で火山噴火の危険性高まる、住民避難へ(2017/09/26)
『AFP通信』などの各国英文メディアによると、インドネシア・バリ島にあるアグン山で噴火の恐れがあるとして住民が避難し始めていると報じた。実際に噴火すれば、1000人以上が犠牲となった1963年以来となる。
約50年ぶりの噴火の兆候が見られるアグン山付近では、26日までに約5万7000人以上の住民が避難している。インドネシア国家災害対策局によると、ここ最近アグン山付近で地震が多く、月曜日までに564回もの火山性地震を微弱なものも含め観測した。マグマが地表付近まで上がっている兆候が見られるとして、警戒レベルを最高の4まで引き上げた。災害対策当局のストボ・プルウォ・ヌグロホ報道官は噴火の発生時期についてははっきり明言できないとしている。...
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約50年ぶりの噴火の兆候が見られるアグン山付近では、26日までに約5万7000人以上の住民が避難している。インドネシア国家災害対策局によると、ここ最近アグン山付近で地震が多く、月曜日までに564回もの火山性地震を微弱なものも含め観測した。マグマが地表付近まで上がっている兆候が見られるとして、警戒レベルを最高の4まで引き上げた。災害対策当局のストボ・プルウォ・ヌグロホ報道官は噴火の発生時期についてははっきり明言できないとしている。
避難指示を受け、住民の一部は隣の島へ移り、他には一時的な避難所やホール、スポーツセンターや知人の家などへ避難している。島民への避難はいまだ拡大しているが、一方で「まだ実際に噴火したわけではない」「家畜が心配だ」などの理由から避難を拒む住民もいるという。
バリ島は観光地としても人気が高く、オーストラリアや日本からの観光客も多い。噴火間近とされるアグン山はバリ島東部に位置し、島の主要観光地からは約70km離れている。オーストラリアの領事館は火山周辺では屋外での行動を控えるよう呼びかけた。航空機にも周辺の飛行を控えるよう促されたが、25日現在便の欠航は出ていない。今後、飛行機の欠航や乗客へ対応できるよう準備している。バリの観光局は観光客に対し、マスクを持つなど火山灰への警戒を呼びかけた。
バリ島を含むインドネシア周辺は約130もの火山が存在し、太平洋を含めたあたり一帯は「リングオブファイア(炎の輪)」と呼ばれる地域の一部である。
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