【Globali】
メキシコ国境の壁、試作会社4社を発表(2017/09/01)
米国のトランプ大統領が公約としてきたメキシコ国境の壁において、壁の試作品を4社に発注したことが明らかになった。9月に完成予定のコンクリートで作られる試作品は高さ最大9メートル。政府は各社の壁の耐久性や見た目を精査し、試作品の中から最良のものを決定する。来週には別の試作品も発注するのだという。壁建設での進展を受け、移民団体や民主党からは批判が起きている。
8月31日付英国
『BBC』は「米国が初の壁試作会社を発表」との見出しで次の様に報道している。
「米税関国境警備局によると、トランプが公約してきた壁の試作品を製作する建設業社が選定された。200社以上から選定され受注を受けたのは、カデル建設(アラバマ州モンゴメリー)、フィッシャー産業(アリゾナ州テンピ)、テキサス・スターリング建設(テキサス州ヒューストン)、W・G・イエーツ&サンズ建設(ミシシッピ州フィラデルフィア)の4社で各社の受注額は約50万ドル。...
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8月31日付英国
『BBC』は「米国が初の壁試作会社を発表」との見出しで次の様に報道している。
「米税関国境警備局によると、トランプが公約してきた壁の試作品を製作する建設業社が選定された。200社以上から選定され受注を受けたのは、カデル建設(アラバマ州モンゴメリー)、フィッシャー産業(アリゾナ州テンピ)、テキサス・スターリング建設(テキサス州ヒューストン)、W・G・イエーツ&サンズ建設(ミシシッピ州フィラデルフィア)の4社で各社の受注額は約50万ドル。
試作品はコンクリートで作られ、幅と高さ9メートル、9月に完成予定だという。その後当局は2ヶ月かけて試作品の強度と耐久性を検査し「標準モデル」を完成させる予定。耐久試験では見た目の良さも審査するという。
壁にはケーブル管路、センサー、防犯カメラも設置できるようにする。」
同日付米国『NBC』は「トランプの壁に進展、壁デザインの試作会社を選定」との見出しで次の様に報道している。
「国家安全保障省がトランプ大統領の公約である国境の壁建設で重要な進展を見せた。米税関国境警備局の発表では、壁試作品の受注4社が決まったという。政府は試作品から最良のものを決定し、メキシコとの国境に数百マイルの壁を建設する予定。今回はコンクリートの試作、来週はコンクリートでない素材の試作の発注をするという。構想では、壁の米国側にはコンクリートの壁があり、監視モニターが設けられている。逆にメキシコ側は監視官が見やすいようにやや透明な壁となっており、壁の内側には150フィートの監視スペースを設け、越境者がいれば駆けつけられるようになっている。
今回の発表により、南部国境地帯連合などの移民団体や壁建設に反対してきた民主党議員からは批判の声が上がった。
トランプ大統領は6月、壁には太陽光パネルを設置し発電で壁費用を賄う等と発言している。130マイルは湖や山の自然の要塞があり壁を必要としない。今年初め国家安全保障省は壁の受注を6月に開始し試作品は7月完成のめどとしていたが、受注に反対する企業などがいて遅れていたという。」
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