【Globali】
ロサンゼルス・サンフランシスコ間を8時間で結ぶ夜行寝台バス(2017/08/16)
米国ではロサンゼルス・サンフランシスコ間約540kmといったちょっと距離の離れた大都市間の移動が旅行者には悩みのタネだ。
『The Washington Post』 を引用した8月14日の
『Traveller』 、 8月8日の
『Economist』 は、往復230ドルと飛行機よりは高価だが、これを片道8時間で結び、快適な睡眠を約束する車輪付の動く高級ホテルとして注目を集める夜行寝台バスについて、既存の飛行機や自動車の運転、列車による移動と競合する可能性について報じている。
ロサンゼルス・サンフランシスコ間は飛行機だと1時間半の距離だが、出発地の市の中心部から空港に行き目的地の市の中心部に行くまで含めれば通常その4倍の6時間がかかる。ロサンゼルス・サンフランシスコ間は自動車を運転して行くこともできるが疲労のうえ睡眠をとれず、また列車はキャビンや飛行機の数倍の費用がかかり寝台も無く快適でない。チューブを使ってわずか30分でロサンゼルス・サンフランシスコ間を結ぶ「ハイパーループ」構想の実現はまだ先の話だ。...
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ロサンゼルス・サンフランシスコ間は飛行機だと1時間半の距離だが、出発地の市の中心部から空港に行き目的地の市の中心部に行くまで含めれば通常その4倍の6時間がかかる。ロサンゼルス・サンフランシスコ間は自動車を運転して行くこともできるが疲労のうえ睡眠をとれず、また列車はキャビンや飛行機の数倍の費用がかかり寝台も無く快適でない。チューブを使ってわずか30分でロサンゼルス・サンフランシスコ間を結ぶ「ハイパーループ」構想の実現はまだ先の話だ。
7月から運行サービスを開始したベンチャー企業のキャビン・テクノロジーズ・インクの運行する夜行寝台バス「キャビン」はこれを片道8時間で結ぶ。実際は6時間で到着できるが乗客に十分な睡眠時間を確保するため8時間に伸ばしている。2名の乗員で24名の乗客を運ぶ。キャビンの車内はリッツカールトンホテル並みのマットを備えた寝台が二段ベッドのように並べられ、カーテンと防音壁で仕切られている。ラウンジもあり、WiFiサービスや水やお茶、コーヒー、睡眠薬のメラトニンが提供される。午後11時に出発し午前7時に到着する。新しいサスペンションの採用や、運転手が車両の速度と振動の変化を測定する加速度計アプリを使用することで、より快適な乗客の睡眠と乗り心地を確保し、また新しい走行ルートをテストする。将来はワシントン・ボストンに展開予定だ。
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