【Globali】
スターバックスが中国市場拡大へ(2017/07/28)
米スターバックスは米国市場の売り上げ不振から今後は急成長する中国に店舗を拡大していく方針だと発表した。スターバックスは中国事業を担う合弁企業「イーストチャイナ」の未保有株を買収。2021年までに現在の1300店舗から5000店舗に拡大を見込んでいるという。米国の外食産業は弁当店やコンビニエンスストア等新しいタイプの店との競争が激化。また同社が経営する米国内の紅茶専門店も全店舗閉店予定で、実店舗販売から通信販売などに消費がシフトしている。
7月28日付
『ロイター通信』は「スターバックスは米国での成長不振から中国に焦点をあてる」との見出しで以下のように報道している。
「スターバックスは米国市場の成長不振への懸念から、中国に長期的に投資しているという。第三四半期のスターバックスの利益はアナリストの予測を下回り純利益で8.3%減の6億9160万ドル、株価は47セント下げた。
同社は中国東部(East China)の合弁事業の未保有株を約13億ドル(約1450億円)で取得することを公表、過去最大のディールにより傘下に収め、上海、江蘇省、浙江省などの1300店舗の経営権を取得する。...
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7月28日付
『ロイター通信』は「スターバックスは米国での成長不振から中国に焦点をあてる」との見出しで以下のように報道している。
「スターバックスは米国市場の成長不振への懸念から、中国に長期的に投資しているという。第三四半期のスターバックスの利益はアナリストの予測を下回り純利益で8.3%減の6億9160万ドル、株価は47セント下げた。
同社は中国東部(East China)の合弁事業の未保有株を約13億ドル(約1450億円)で取得することを公表、過去最大のディールにより傘下に収め、上海、江蘇省、浙江省などの1300店舗の経営権を取得する。今後スターバックスは急成長する中国市場に焦点をあてる見込みで、ケビン・ジョンソンCEOは「中国での成長機会は比類ない」と述べている。
また同社は、来年夏までに「ティバーナ」(紅茶専門店)の全379店舗閉店を決めたが、スタバ店内での「ティバーナ」商品の販売は続けるという。
米国のレストランが不振な理由としては、今までになかった新しいタイプの店、例えば食事キット(お弁当)を提供する店やコンビニエンスストア等との競争がし烈化している点があるという。」
同日付米国『インベスターズ・ビジネスデイリー』は「スターバックスが中国市場に期待、売上不振でティバーナ閉店」との見出しで次の様に報道している。
「スターバックスがまたも不振の業績発表で中国に活路を見出している。27日スターバックスは合弁会社からイーストチャイナの未保有株を13億ドルで取得すると発表。このディールでスターバックスは中国国内の1300店舗チェーンの経営権を得ることとなる。中国のスタバ市場は急成長しており、高利益の期待できる投資先。同社は2021年までに5000店舗に拡大する予定だという。
また同社は業績不振により、ティバーナの既存店舗を来年までに完全閉店するという。通信販売市場の拡大から、スターバックスは個人消費者向け販売にも力を入れてている。スターバックスの株価は一時5.8%下げ56.04ドルだった一方、ライバル企業「ダンキン」の株価は1.9%上昇。「ダンキン・ドーナツ」と「バスキン・ロビンズ」の業績はわずかな成長だがほぼ横ばいである。」
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