「モスクワ国際航空ショー」は、2年に1度、夏に開催されており、今年は30ヵ国、約800社が参加し、モスクワ郊外のラメンスコエ飛行場で、7月18日から7月23日まで開催される。
この航空ショーには、プーチン大統領が出席し、「ロシアは、軍用機や宇宙ロケットの製造分野で高い地位を占めてきた。この分野をさらに育成する。」と述べ、軍事産業の育成に一段と力を入れていく姿勢を強調した。
今回の航空ショーでは、内戦が続くシリアへの空爆にも参加している爆撃機「スポーイ34」や、戦闘機「スポーイ35」などのデモ飛行が披露された。...
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「モスクワ国際航空ショー」は、2年に1度、夏に開催されており、今年は30ヵ国、約800社が参加し、モスクワ郊外のラメンスコエ飛行場で、7月18日から7月23日まで開催される。
この航空ショーには、プーチン大統領が出席し、「ロシアは、軍用機や宇宙ロケットの製造分野で高い地位を占めてきた。この分野をさらに育成する。」と述べ、軍事産業の育成に一段と力を入れていく姿勢を強調した。
今回の航空ショーでは、内戦が続くシリアへの空爆にも参加している爆撃機「スポーイ34」や、戦闘機「スポーイ35」などのデモ飛行が披露された。
また、ロシアの主力戦闘機の1つである「ミグ29」をベースに開発され、2019年からロシア軍に配備予定の新型戦闘機「ミグ35」が、初めてデモ飛行に参加し、各国の軍事関係者の関心を集めた。
「ミグ35」は、「ミグ29」と基本的に同じであるが、新たに空中給油用プローブ(パイプ)を備えている。
また、レーダーには、「アクティブフェーズドアレイレーダー・ジュークA」が搭載され、140km先の空中標的10~30機を探知・追尾でき、うち6機を同時に攻撃する能力を有する。
さらに、ステルス機能も向上させた。
加えて、コックピットの後方と左エンジン下に、「ソアー」と呼ばれるミサイル警報装置が装備されており、空対空ミサイルに対しては30km、地対空ミサイルに対しては50km先から探知し、その情報をコックピットの多機能ディスプレイに表示した上で、音声で警報を知らせる。
「ミグ35」の価格は、米戦闘機「F35」に比べ20~25%程安く、今後アジア、アフリカ諸国にセールスしていく予定である。
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