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【Globali】
低い米国の平均余命(2017/02/23)
=2030年までにメキシコと同程度になると予測される=
2月22日の 『CNBC』は世界の平均余命が伸びる中で、米国の平均余命の伸びの低さを指摘した調査結果を取り上げている。調査では2030年までに米国女性の平均寿命はメキシコと同じくらいになるとしている。これは米国の平均余命の伸びが低いためである。米国の平均余命の伸びが低い原因として、米国は国民皆保険がない唯一の国でありこれが国民の平均余命に影響を与えていること、また子供と妊産婦の死亡率、殺人率、体格指数が高所得の国々の中で米国が最も高いことがあげられている。
一方この調査では、ライフスタイルがお互いに似通っていくにつれて、女性と男性の平均余命の差が狭まることが分かった。また平均余命の世界平均の増加率の大部分は、小児死亡の大幅な減少ではなく、高齢者医療の改善によるものであった、と調査は指摘している。調査者は、この調査結果が政府に対して社会保険や年金に関する重大な問題を提起する可能性があると示唆した。
他の平均余命の高い国に比べ米国の平均余命の低さは、新しい調査報告書にはっきりと記載されている。今後数年間で米国の平均余命の伸びは他の国よりも小さいため、2030年までにメキシコと同じくらいの平均余命になると予測される。2月21日に発表された調査によれば、一般的に世界の平均余命は2030年までは増加すると予測されているが、その中で米国は他の国々に遅れをとると予測されている。「平均余命の伸びの低い国の中でも注目されるのは、米国における出生時の平均寿命がすでに他の高所得の国よりも低く、2030年時点での出生時の平均寿命が、男性がチェコ共和国、女性がクロアチア、メキシコと同じくらいになることだ。...
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他の平均余命の高い国に比べ米国の平均余命の低さは、新しい調査報告書にはっきりと記載されている。今後数年間で米国の平均余命の伸びは他の国よりも小さいため、2030年までにメキシコと同じくらいの平均余命になると予測される。2月21日に発表された調査によれば、一般的に世界の平均余命は2030年までは増加すると予測されているが、その中で米国は他の国々に遅れをとると予測されている。「平均余命の伸びの低い国の中でも注目されるのは、米国における出生時の平均寿命がすでに他の高所得の国よりも低く、2030年時点での出生時の平均寿命が、男性がチェコ共和国、女性がクロアチア、メキシコと同じくらいになることだ。」と英国で出版された医療ジャーナルのランセルに掲載された調査では述べている。世界保健機関(WHO)とインペリアル・カレッジ・ロンドンが実施した調査では、世界中の35の先進国の平均余命を評価した。韓国人女性は2030年までに平均寿命が世界で最初に90歳を超え、また韓国人男性は平均84.1歳になると予測されている。しかし、米国は世界中のすべての裕福な国々の中で最低レベルの平均余命となることが判明した。この調査では2030年時点での米国の平均余命を、女性83.3歳、男性79.5歳と予測しており、それぞれメキシコとクロアチアと大差ない。今回の調査によれば、現在の米国の平均余命の水準は女性81.2歳、男性76.5歳である。インペリアル・カレッジロンドンの地球環境衛生学教授で最新の医学調査のリーダーでもあるマジッド・エッツァティ教授は、「(米国は)韓国とほぼ反対の立場にある。」、「(米国の社会は)非常に不平等であり、国民皆保険がない唯一の国でありこれは国民の平均余命にある程度影響を与えている。」と述べた。この調査では、子供と妊産婦の死亡率、殺人率、体格指数について、米国がいかに高所得の国の中で最も高いのかが説明されている。「米国は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で唯一の国民皆保険の無い国であり、医療ニーズが経済事情のために満たされない割合が最大の国である。健康の不平等が高く、また高まっているだけでなく、平均余命が停滞したり、一部の集団では減少したりしている。」と調査報告では述べている。したがって、最近の米国の平均余命に関する不満足な予測は、少なくとも部分的には、慢性疾患や暴力、不十分で不公平な医療による高く不公平な死亡率によるものだ。
男性と女性間の平均余命の差の狭まり
調査では、ライフスタイルがお互いに似通っていくにつれて、女性と男性の平均余命の差が狭まることが分かった。男性ではこれまで道路での交通事故や殺人事件が多発するなど不健康なライフスタイルを持っていたと調査チームは述べている。
平均余命の世界平均の増加率の大部分は、小児死亡の大幅な減少ではなく、高齢者医療の改善によるものであった、と調査は述べている。調査者は、調査結果が政府に対して社会保険や年金に関する重大な問題を提起する可能性があると示唆した。
「健康に関する仕組み作りに投資して誰もが確実に健康になれるようにすることで、優れた成果があげられる。」とエッツァティ教授は語った。「この(調査)は、寿命に限界があったとしても、私たちはその近くにはいない。私たちは人の生命についてもっと計画的にあたらなければならない」と結論づけた。
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