= メルケル独首相、NATOは米国にとっても極めて重要だと強調 =
2月18日のドイツのメディア
『DW』はミュンヘン安全保障会議について以下の通り報じている。メルケル独首相は現在の課題に対処するため多国間の努力が必要で、NATOはヨーロッパだけでなく米国の利益にも関わっていると強調した。またドイツは国内総生産(GDP)の2%というNATOが要求する防衛支出の目標を達成するために最善を尽くすと述べた。マイク・ペンス米副大統領は、トランプ政権のNATOへの継続的コミットメントを欧州に保証しながらも、同盟国のすべてのメンバーが「公平な分担」を行うよう繰り返し要請した。ペンス米副大統領とメルケル独首相は初の45分間の非公開の直接会談を行った。会談の焦点は、ドイツと米国間の「密接かつ友好的な二国間関係」だった。米国主導の防衛支出に少し懐疑的なガブリエル独外相は、記者会見で軍事予算を増やすよりも平和を達成するためにより多くのことがあると強調した。
ドイツのアンゲラ・メルケル独首相はミュンヘン安全保障会議で、現在の課題に対処するため多国間の努力が必要だと語った。彼女は、NATOはヨーロッパだけでなく米国の利益にも関わっていると強調した。メルケル独首相は、2月18日に、現在世界が直面している課題に対処するためにはNATOのような国際的な同盟関係が必要だと強調した。
メルケル独首相はミュンヘン安全保障会議の二日目に、保守的なイスラム教徒のテロリズムのような問題は一国だけでは解決きず、「ネットワーク化された世界」を必要としていると述べた。...
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ドイツのアンゲラ・メルケル独首相はミュンヘン安全保障会議で、現在の課題に対処するため多国間の努力が必要だと語った。彼女は、NATOはヨーロッパだけでなく米国の利益にも関わっていると強調した。メルケル独首相は、2月18日に、現在世界が直面している課題に対処するためにはNATOのような国際的な同盟関係が必要だと強調した。
メルケル独首相はミュンヘン安全保障会議の二日目に、保守的なイスラム教徒のテロリズムのような問題は一国だけでは解決きず、「ネットワーク化された世界」を必要としていると述べた。同時に、欧州連合(EU)などの多国間で構成される機関の重要性を強調しながらも、それを改善し合理化する必要があると述べた。とりわけメルケル独首相は、NATO防衛同盟への欧州のコミットメントを繰り返し、ドイツは国内総生産(GDP)の2%というNATOが要求する防衛支出の目標を達成するために最善を尽くすと述べた。しかし、NATOはヨーロッパだけでなく米国にとっても重要だと強調した。
NATOへの不安
メルケル独首相の演説に続いて米国のマイク・ペンス副大統領が、トランプ政権のNATOへの継続的コミットメントを欧州に保証しながらも、同盟国のすべてのメンバーが「公平な分担」を行うよう繰り返し要請した。ペンス米副大統領は世界が直面する様々な軍事的課題に対してもっと多くのことを行う時期が来たと述べ、米国を含む5カ国以外に、2%以上とするという目標を達成したNATO加盟国はないと付け加えた。ペンス米副大統領は米国が軍事的に「これまで以上に強くなる」ことを計画していると述べた。ペンス米副大統領はNATOが直面している課題の中で、ロシアが「国際境界線を引き直そうとしている」東欧の現状について言及し、米国は引き続き「共通の立場」を見出そうとしながら「ロシアに対して責任を負う」ことを継続すると述べた。
NATOへの米国のコミットメントについての最近の米国のコメントは欧州の同盟国を安心させることを目的としているように見えるが、同盟関係を「時代遅れ」と述べるドナルド・トランプ米大統領によって疑問視されている。ペンス米副大統領は2月18日、「誰からも私たちのコミットメントに疑問を持たないようにする」と述べた。
最初の直接会談
ペンス米副大統領の演説の後、彼とメルケル独首相は初の45分間の非公開の直接会談を行った。メルケル独首相のスティファン・シーベルト独報道官は、会談の焦点は、ドイツと米国間の「密接かつ友好的な二国間関係」だったと述べた。彼は、ウクライナとシリアの紛争、そしてアフガニスタンとリビアの状況についてメルケル独首相とペンス米副大統領は触れたと語った。ドイツのシグマ・ガブリエル外相は、米国主導の防衛支出に少し懐疑的だった。記者会見でガブリエル独外相は、軍事予算を増やすよりも平和を達成するためにより多くのことがあると強調した。ガブリエル独外相は、NATO諸国がトランプ米新政権を「武器の増強に従事することを讃える」政権と見なすべきではないと述べた。以前のインタビューで、ガブリエル独外相は、より巨大で強い軍隊を作るよりも、貧困のような社会悪との戦いが、世界平和に永続的な影響を与える可能性が高いと述べている。
アントニオ・グテーレス国連事務総長、ジェンズ・ストルテンベルクNATO事務総長、セルゲイ・ラブロフ露外相も、2月18朝に会談した。ラブロフ露外相はまた、ミュンヘン安全保障会議のウクライナ危機に関する会合にもオブザーバーとしても招かれる。この会議にはロシアのほか、ドイツ、ウクライナ、フランスの外相といったいわゆる「ノルマンディー・フォーマット」の他のメンバー国も参加する予定である。午後には、ミュンヘン安全保障会議の反対派が、4,000人と推測されるデモ隊で抗議活動を呼びかけた。テロリズムと急進的な過激主義についてのミーティングもある。ジョン・ケリー新米国土安全保障長官がスピーカーの1人になる予定だ。
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