12日、安倍総理大臣が米国訪問中に、北朝鮮が発射した「ムスダン」改良型とみられる弾道ミサイルが日本海に落下。安倍首相はトランプ大統領との共同記者会見を開き、「断じて容認できない。北朝鮮は国連決議を完全に順守すべきだ」と北朝鮮を非難した。トランプ大統領は北朝鮮、中国が進出する南シナ海を含むアジア地域の安定における日本の重要性を確認できたとみられ、「同盟国である日本を100%支持する」と強調したが、北朝鮮の核開発問題にどう対処していくかが、トランプ新政権の最重要課題に挙げられると米国メディアで報道されている。
2月12日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「トランプ政権は北朝鮮のミサイル試射により試されている」との見出しで以下のように報道している。
北朝鮮メディアは、金正恩はミサイル発射をまじかで見てその性能を賞賛したと伝えた。これまで北朝鮮のメディアはトランプ政権移行については比較的沈黙を守っていたが、繰り返し米国に対北朝鮮強硬政策をやめるよう要求し、米国が外交政策転換するまで核ミサイル開発を継続すると宣言、数日前にはロケット打ち上げ計画を明言していた。...
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2月12日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「トランプ政権は北朝鮮のミサイル試射により試されている」との見出しで以下のように報道している。
北朝鮮メディアは、金正恩はミサイル発射をまじかで見てその性能を賞賛したと伝えた。これまで北朝鮮のメディアはトランプ政権移行については比較的沈黙を守っていたが、繰り返し米国に対北朝鮮強硬政策をやめるよう要求し、米国が外交政策転換するまで核ミサイル開発を継続すると宣言、数日前にはロケット打ち上げ計画を明言していた。
韓国の実質的大統領も兼ねる、黄教授首相は、北朝鮮をミサイル発射によって「罰する」と述べ、韓国外務相は韓国は同盟国である米国や日本、EU諸国と連携した制裁によっても核計画を廃止しなければ北朝鮮に「国は亡びる」ことを知らしめると述べている。
トランプ政権のステファン・ミラー補佐官は、トランプ大統領と安倍首相は「ここぞいう団結の重要性を表し、北朝鮮の脅威から地域の同盟国を守るというメッセージを世界に発信した
」と述べている。
経済制裁と軍縮の専門家は、トランプ政権にとり、北朝鮮のミサイル発射は大きな課題であり、「日曜のミサイル発射は明らかな国連安保決議の違反で、米国トランプ新政権は対北朝鮮政策や対国連の経済制裁への対応が定まっておらず、今後の政権の危機対処が試されている」と指摘する。
同日付米国
『ブルームバーグ』は「北朝鮮の核開発欲はトランプにとって大きな課題」との見出しで次のように報道している。
米国が中国の助けを借りて北朝鮮に制裁という圧力を加えるか、最終手段に出るのかに迫られるだろう。CNNのFareed Zakaria は、トランプ政権は、北朝鮮が自衛力をつけ米国がそれに警戒しながらいくのか、軍事力を行使し北の核ミサイル能力をくじくのか、という運命の決断を迫られるだろうと述べている。
今回の北朝鮮のミサイル発射は、安倍首相の訪米に合わせての発射ではなかった可能性もある、というのは安倍氏とトランプ氏2人の反応を引き出してしまったため。米国は貿易や通貨政策で日本を批判していたが、中国の進出にゆれる東シナ海において軍事同盟を結ぶ日本を必要とする米国は、首脳会談を開いた。
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