待ちに待ったパリ地下鉄14号線の延長部分(サンデニ~オルリー空港)が、オリンピックの1か月前にようやく完成し、月曜日から初めての乗客を迎えた。パリ地域では最初の高速で運航するスーパーメトロとなる。パリ中心部、シャトレー駅からオルリー空港駅まで25分で結ばれることになった。
一方、1998年サッカー・ワールドカップパリ大会の数か月遅れで地下鉄14号線が開通した時、ジャック・シラク大統領が落成式を行っている。...
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待ちに待ったパリ地下鉄14号線の延長部分(サンデニ~オルリー空港)が、オリンピックの1か月前にようやく完成し、月曜日から初めての乗客を迎えた。パリ地域では最初の高速で運航するスーパーメトロとなる。パリ中心部、シャトレー駅からオルリー空港駅まで25分で結ばれることになった。
一方、1998年サッカー・ワールドカップパリ大会の数か月遅れで地下鉄14号線が開通した時、ジャック・シラク大統領が落成式を行っている。
RATPの広報官ジミー・ブルン氏は、「パリ地下鉄を運営するパリ市交通公団(RATP)にとっては大きな成功だ。地下鉄14号線の延長計画は複雑な作業であった。 そこには、路線延長工事、営業自動運転システムの近代化、および車両のバージョンアップが含まれていた。」と説明した。
新たな地下鉄14号線は、路線の全長が28㎞で、新規に停車駅が8駅増えて、11の行政区を通り、今から2025年中ごろまでに、1日当たり100万人の乗客を輸送することになり、パリ地域での最初のスーパーメトロとなるという。
地下鉄14号線延長プロジェクトの責任者、ステファン・ガロ―氏は、将来、在来のメトロ路線も順次、広域パリ高速鉄道網として整備していくと語った。地下鉄14号線は、乗換路線 15~18号整備での橋渡し役にしたい、と付け加えた。
パリ大会でのパリ周辺地域のメトロ乗車人数の増加に備えて、イルードーフランス交通局(IDFM)11億ユーロ(=約1876億円)を投じて72両の新規車両を購入し、パリ大会までには50両が納入されるという。さらに、路線延長には35億ユーロ(=約6000億円)を投じている。
14号線の高速化により、これまでオルリー空港へ車で移動していた旅行者や通勤客のうち、10%が車からメトロに乗り換えるものと期待されている。
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