6月25日付
『AP通信』:「チャールズ3世、訪英中の天皇皇后を歓迎」:
チャールズ国王は、25日から国賓として訪英中の天皇皇后を歓迎した。インド太平洋地域で最も影響力ある欧州の国としての威厳を示した。
両陛下は国王と共にウェストミンスター寺院で花束を手向けたが、40年前オックスフォード大学で18世紀の商業運河を研究した天皇が今週の訪問で最初に向かったのは、特別な意味を持つテムズバリアだった。...
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6月25日付
『AP通信』:「チャールズ3世、訪英中の天皇皇后を歓迎」:
チャールズ国王は、25日から国賓として訪英中の天皇皇后を歓迎した。インド太平洋地域で最も影響力ある欧州の国としての威厳を示した。
両陛下は国王と共にウェストミンスター寺院で花束を手向けたが、40年前オックスフォード大学で18世紀の商業運河を研究した天皇が今週の訪問で最初に向かったのは、特別な意味を持つテムズバリアだった。
ロンドン中心部を流れるテムズ川の水路に長年興味をもち、英国と英国の人々への親しみを込めた回想録「テムズとともに」を書いた天皇陛下にとって、テムズ川の可動式水門の訪問は自然なものだった。未来の天皇は英国で、アイロンをかけ、銀行へ行き、パブめぐりをするなど、王室の壁の外の生活を経験する機会を得た。
25日は温かな歓迎ムードに包まれ、長年の信頼関係にあるチャールズ国王と天皇陛下は馬車での会話も弾んだ。世界的な政治変革で不安定な情勢の中においても、両国は相互に安定と信頼関係の源となっている。
ケンブリッジ大学地政学センターのジョン・ニルソン・ライト博士は、「両国には長年の歴史的交流があるが、今回の訪問は、地政学的にも、最も重要な両国の王室の個人的関係が反映されたもの」だと指摘している。
6月26日付『ロイター通信』:「チャールズ国王、国賓として訪問中の徳仁天皇を歓迎」:
3日間滞在予定の徳仁天皇と妻を、チャールズ国王がバッキンガム宮殿での晩餐会に25日招待、両国の経済、外交、文化的交流を称賛し、「両国政府は未来の世代にむけ安定した世界を共に築くべく協力している」と述べた。
コロナ禍のため2020年から延期された天皇の訪問は、二国間の緊密な軍事的、文化的、科学的協力を求めるもの。
徳仁天皇は、招待が届いた時に在任中だったエリザベス女王を追悼し、チャールズ国王の環境プロジェクトや両国の緊密関係を強調。「教育をはじめとした政治、外交、経済、文化、芸術、科学技術など様々分野で二国間は協力関係にある」と述べた。
英国では来月4日に総選挙が行われるため、晩餐会には出席していたものの、スナク首相や野党のキア・スターマー党首との首相官邸での面会等、政治的要素は省かれた。
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