ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)は、欧米諸国からのウクライナ支援後退を受けてか、戦争が優勢に進んでいると強気な発言をしている。そうした余裕からか、20世紀末に頓挫したロシア初の高速度鉄道建設計画を承認した。
2月16日付ロシア
『タス通信』、中国
『新華社通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、ロシア初の高速度鉄道建設計画を承認したと報じている。
ロシアはかつて、高速度鉄道建設を検討していたが、1998年に断念している。
そうした中、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、同建設計画を四半世紀振りに復活させる旨発表した。
同大統領は2月15日、“ロシアにおける高速度鉄道発展の出発点とするため、モスクワ~サンクトペテルブルグ間(約700キロメートル)にロシア初となる高速度鉄道建設計画を進めることを決定した”と述べた。...
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2月16日付ロシア
『タス通信』、中国
『新華社通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、ロシア初の高速度鉄道建設計画を承認したと報じている。
ロシアはかつて、高速度鉄道建設を検討していたが、1998年に断念している。
そうした中、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、同建設計画を四半世紀振りに復活させる旨発表した。
同大統領は2月15日、“ロシアにおける高速度鉄道発展の出発点とするため、モスクワ~サンクトペテルブルグ間(約700キロメートル)にロシア初となる高速度鉄道建設計画を進めることを決定した”と述べた。
同大統領が、当日開催された高速度鉄道建設諮問会議の席上で表明したもので、“鉄道の輸送能力を高め、空港の混雑を緩和し、国内の観光産業を後押しするために、高速度鉄道を必要とするのは明らかだ”とも強調した。
この会議に先立ち、ビタリー・サベリエフ運輸相(70歳、2020年就任)は、同建設には6千億ルーブル(約65億ドル、約9,750億円)以上かかると言及していた。
そこで、プーチン側近のモスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長(65歳、2010年就任)は早速、この計画に賛同する近郊都市とともに資金拠出に参加すると援護射撃発言をしている。
(参考)2023年末時点での世界の高速度鉄道総延長距離は、①中国:約4万5,000キロメートル、②スペイン:約3,500キロメートル、③日本:約3,300キロメートル、④フランス:約2,000キロメートル、⑤ドイツ:約2,000キロメートル。
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