米国の元キャスターで極右コメンテーターのタッカー・カールソン氏が、モスクワでプーチン大統領にインタビューを行い、自身の動画配信サイトで放送。インタビューでプーチン氏は、ウクライナ戦争をポーランドやラトビアなどの他国に拡大するつもりはない等と述べたという。
2月8日付
『ロイター通信』:「プーチン氏、ポーランドやラトビア攻撃に関心がない」:
プーチン大統領が8日放送されたインタビューで、ロシアはウクライナ戦争がポーランドやラトビアなどの他国に拡大することに関心がないと述べたという。
タッカーカールソン氏が2時間を超えるインタビューを行った。2年前のウクライナ侵攻以降、米国のジャーナリストによるインタビューは初となる。
プーチン氏はNATO加盟国であるポーランドへの派兵の可能性についての質問に、「ポーランドがロシアを攻撃した場合のみ。...
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2月8日付
『ロイター通信』:「プーチン氏、ポーランドやラトビア攻撃に関心がない」:
プーチン大統領が8日放送されたインタビューで、ロシアはウクライナ戦争がポーランドやラトビアなどの他国に拡大することに関心がないと述べたという。
タッカーカールソン氏が2時間を超えるインタビューを行った。2年前のウクライナ侵攻以降、米国のジャーナリストによるインタビューは初となる。
プーチン氏はNATO加盟国であるポーランドへの派兵の可能性についての質問に、「ポーランドがロシアを攻撃した場合のみ。なぜか?ポーランドやラトビアには関心がないからだ」と回答。インタビューはモスクワで行われ、カールソン氏のSNSで公開された。
プーチン氏はロシア語で話し、英語に吹き替えられた。最初にウクライナやポーランド等との関係について長いコメントから始まった。
ロシア政府は、プーチン氏がインタビューに応じたのは、カールソン氏がウクライナ紛争に関して「一方的な」報道をする西側メディアと異なっていたからだとしている。
カールソン氏は、米国による多額なウクライナ支援に不満を抱いているドナルド・トランプ前米大統領と近しい関係にあるとされ、西側メディアの大半はウクライナ寄りの報道をしていると述べていた。
同日付英『Guardian』:「プーチン氏、西側メディアの貴重なインタビュー」:
トランプ支持派の極右コメンテーターであるタッカー・カールソン氏とプーチン大統領に8日夜注目が集まった。
カールソン氏は、米国のウクライナ支援を批判しており、同氏のモスクワ訪問はインタビュー前から米国内側から批判されてきた。インタビューは昨年12月開始したストリーミング配信「タッカー・トゥナイト」で放送された。
冒頭、プーチン氏は30分以上かけて9世紀のキエフ大公国からレーニンの外交まで、ロシア、リトアニア、ポーランド、ウクライナの歴史をひとり語りした。これに圧倒されたカールソン氏が話を21世紀に戻そうとすると、プーチン氏はウクライナ戦争を長引かせようとする欧米国を批判し、ウクライナとの和平交渉は「ほぼ合意されていたが、ウクライナが全ての合意を拒否し西側諸国に追随した」と述べた。
カールソン氏が、スパイ容疑で3月からロシアに拘束されている米国人記者エバン・ゲルシコビッチ氏について迫ると、プーチン氏は、記者は,「機密情報を得ようとするところを現行犯逮捕された米シークレットサービスの工作員だったのだ」と主張した。
インタビュー前の動画でカールソン氏は、「英語メディア局は腐敗し、視聴者に嘘をついている。米国人は戦争の目的が分かっていないためインタビューをするのだ」と主張していた。2年間カールソン氏を見てきたフォロワーは、プーチン氏がインタビューを受けたことをそれほど驚ろきはしないだろう。
ウクライナ侵攻を擁護してきた同氏は侵攻開始時、プーチン同様、紛争は「国境での紛争」にすぎないと主張。侵攻翌週、ロシア国営メディアは米国の軍事支援に反対するカールソン氏の映像を報じていた。
7日、ヒラリー・クリントン元米国務長官は、カールソン氏について、プーチンの「役に立つ間抜けだ。真実でないことを言う」と批判。
プーチン氏は2021年に西側メディアとしてはCNBCのインタビューに応じており、ウクライナ侵攻後は、ロシア国内外の独立系メディアでの発言はほぼやめている。2021年以降では、ロシア、カザフスタン、中国メディアとのインタビューのみ応じている。
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