この会議を計画した国際自然保護連合(IUCN)の1400人の会員のうち、先住民の会員は全てマルセイユに集結した。すなわち、アマゾン川流域地域、アフリカもしくはアジアからの先住民たちの代表は環境問題について彼らの意見を国際レベルでより良く反映することを要求した。
というのは、多くの先住民会員がこれまでの自分たちの生活形態や歴史や文化により、異常気象に対する対処方法に貢献できるものと考えたからである。...
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この会議を計画した国際自然保護連合(IUCN)の1400人の会員のうち、先住民の会員は全てマルセイユに集結した。すなわち、アマゾン川流域地域、アフリカもしくはアジアからの先住民たちの代表は環境問題について彼らの意見を国際レベルでより良く反映することを要求した。
というのは、多くの先住民会員がこれまでの自分たちの生活形態や歴史や文化により、異常気象に対する対処方法に貢献できるものと考えたからである。
一方、社会人類学者の研究によると、先住民は生物との密接な関係を持っていて、各世代間で受け継がれてきた観察や知識に基づく伝統的なエコ認識を持っているという。
なお国連によれば先住民の総人口は3.7~5億人で、彼らは地球上の22%の土地を利用し、一般的には彼らにあてがわれた保護地区で生活しており、保護地区ではほとんど人間による開発の手が及んでいないという。従って、先住民の居住地域のほとんどが地球上の生物多様性に富んだ土地となっている。今回のマルセイユの会議でも、先住民たちは自然との平和共存関係を主張している。
9月10日金曜日、アマゾン川流域を保護する動議が先住民組織により提案され、IUCNのメンバーにより採択された。現在から2025年までに、先住民たちの協力のもとにアマゾン流域の80%の地域を保全、保護、管理することを目標とする提案で、さらにIUCNメンバーは先住民がこれらの地域を使用する権利を認めることと、これらの地域での企業活動の停止を要求した。
しかし、ブラジルではボルソナロ大統領の現政策が反エコロジスト、森林伐採推進政策のため、現実にIUCNの決定をアマゾン川流域に推し進めることは実際上、多くの困難が予想される。
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